建設グラフインターネットダイジェスト
〈建設グラフ2006年3月号〉

都市の利便性と自然の豊かさが融合した新しい居住エリア

――つくばエクスプレス沿線の6地区で「つくばスタイル」を提案するまちづくりを推進

UR都市機構 つくばエクスプレスタウン


昨年8月、首都圏北東部を縦断する都市高速鉄道「つくばエクスプレス」が開業した。
これは秋葉原〜つくば間の20駅58.3kmを最速45分で結ぶ首都圏北東部の動脈となる鉄道で、「進化する鉄道」をイメージコンセプトに沿線地域の新たな生活都市空間を創造し、首都圏北東軸の発展を促進するプロジェクトだ。
UR都市機構では、つくばエクスプレス沿線で茨城、千葉、埼玉、東京の1都3県に各々2地区、沿線の核となる6地区1,421haのまちづくりを推進。鉄道整備とまちづくりを一体的に推進する「一体型特定土地区画整理事業」であることが最大の特徴となっている。
まちづくりにあたっては、21世紀にふさわしい魅力ある郊外住宅ができる場を提供する『新・郊外居住』を実現するため、民間事業者を公募。これまでに住宅約1,500戸(約5,000人)、商業施設等の延床面積約13万uを誘致している。また、まちづくりの世話人等による「コミュニティ形成」、里山の利活用や水循環システム導入等の「環境負荷低減」(葛城・萱丸地区)、地域の防犯対策等の「安全・安心」(葛城・新市街地地区)などのテーマを設け、先駆的な取り組みを進めている。
さらに、地球環境保護と健康な個人生活を最優先し、共栄・共存できる持続可能なライフスタイルである「ロハス」的な志向も開発理念に加え、都心の利便性と自然の恵みを余さず享受できる十人十色のこだわりライフスタイル「つくばスタイル」を提案している。
昨年10月には茨城県と共同でつくばならではのライフスタイルが体験できる「つくばスタイルフェスタ2005」を葛城地区等で開催。約21万3,000人が来場した。
本誌は、整備の進む沿線まちづくりの基本計画と進捗状況を特集した。

●つくばエクスプレス
線路総延長
駅数
所要時間
最高設計速度
:秋葉原〜つくば 58.3q
:20駅
:秋葉原〜つくば 45分最速
:130q

【八潮南部中央地区・三郷中央地区】 【柏北部東地区・流山新市街地地区】 【葛城地区・萱丸地区】 つくばエクスプレスタウンの整備に貢献

HOME