平成14年政治資金収支報告

 

鈴木宗男被告側から受け取った献金を返却

佐藤静雄衆院議員は200万円を返還

 

過去に衆院議員鈴木宗男被告から受け取った政治献金(陣中見舞い・盆暮れのモチ代など)を、同被告の資金管理団体・21世紀政策研究会〔代表者=鈴木宗男・会計責任者=宮野明・所在地=東京都千代田区永田町2-9-6〕に寄附のかたちで自民党橋本派の若手議員らが返却。現職の自民党衆院議員11人、元職が2人、公明党が1人の合計14人が資金管理団体を通して5,325万円を返還したことが明らかになった。

北海道関係では、佐藤静雄衆院議員が200万円を同氏の資金管理団体・静山会〔代表者=佐藤静雄・会計責任者=大田博・所在地=北海道小樽市花園2-5-5〕から鈴木被告の21世紀政策研究会に寄付行為のかたちで返還している。平成14年12月に衆院議員を辞任し、15年1月の山梨県知事選に立候補し山本たかひこ氏に敗れた、横内正明氏(東大法卒・建設省出身・衆議当選3回)の資金管理団体・地域未来研究会〔代表者=横内正明・会計責任者=横内文明・所在地=東京都千代田区永田町2-1-2〕は750万円を返却。現職の山口泰明衆院議員は資金管理団体・泰進会400万円と、同氏の選挙区・自民党埼玉県第10選挙区支部400万円の合計800万円を返還。また、松下忠洋衆院議員は資金管理団体・松洋会450万円、自民党鹿児島衆議院比例区第1支部300万円の合計750万円返却。

公明党の遠藤和良衆院議員は平成12年1月の出版パーティーで50万円を受け取った寄附を返還している。

鈴木宗男議員は平成12年の総選挙当時50人の議員に1億5千万円を寄附し、13年にも7人に900万円を寄附していた、同氏は平成14年3月に自民党を離党、同年6月19日衆院の逮捕許諾を受けて東京地検特捜部があっせん収賄の疑いで逮捕。15年8月29日東京・小菅の東京拘置所から436日ぶりに保釈され、現在、同氏は東京・永田町の衆院議員会館の事務所で議員活動を再開し、地元北海道の後援会拡大役員などに出席。9月5日には札幌プリンスホテルで同氏の支援者がイベントを開催し1,200人が参加し注目を集めた。