自民党総裁選挙立候補者　平成１４年政治資金収支

小泉首相の集金力は４人中最下位

亀井氏の収入総額２億円減の７億円

高村正彦氏は昨年より８５４万円アップ

自民党総裁選挙に立候補している４氏の平成１４年政治資金収支報告書（資金管理団体）が公表された、収入総額が一番多いのが大派閥（５９人）オーナーの亀井静香・前政調会長で昨年より２億３，１３１万円減の７億２，８５７万円（前年９億５，９８８万円）、２位は小派閥（１６人）のオーナー高村正彦・元外相で昨年より８５４万円アップの１億７，８０４万円（前年１億６，９５０万円）、３位は橋本派中間幹部の藤井孝男・元運輸相で昨年より６８５万円減の１億４，３０９万円（前年１億４，９９４万円）、最下位は小泉純一郎首相で昨年より２，５９７万円減の７，５０１万円（前年１億９８万円）だった。

亀井氏は全国の広い支持者から献金を集め、北海道関係では９人（個人）から４１２万円、政治団体の北海道亀井静香後援会（札幌市）から２，２１０万円の寄附を受けた。派閥の江藤・亀井派の志師会（都・千代田区）から８，０６３万円、選挙区の自民党広島県第六選挙区支部（尾道市）から７千万円など高額な献金が目立つ。

高村氏は平成１４年１１月２７日に衆議院議員高村正彦君を囲む会を東京都内で開催し、５，０８１万円（１，０６９人）の政治資金を集めた。このパーティーで日本歯科医師連盟（都・千代田区）から１００万円、日本医師連盟（都・文京区）から６０万円を受けた。寄附では高村正彦法曹後援会（都・中央区）１５０万円、法務懇話会（都・港区）４０万円など法関係が多い。

藤井氏は政治資金パーティー開催事業（ザ・チャレンジ２１セミナー、３回）で８，０３９万円を集めた。平成１４年５月２７日開催の東京都千代田区で出席者３４６人２，２７７万円、６月２２日開催の名古屋市で出席者７５５人３，６１７万円、１２月１６日開催の東京都千代田区で出席者３３０人２，１４５万円だった。このパーティー（３回）で日本歯科医師連盟から２００万円、日本医師連盟から１２０万円、全国不動産政治連盟（都・千代田区）から２００万円を受けた。政治団体の寄附では地元の岐阜第四選挙区支部（美濃加茂市）から１，１４２万円、日本医師連盟から２００万円だった。

小泉氏は勉強会の福泉会モーニングセミナー（７回）会費１，９６６万円、後援会主催の福泉会モーニングセミナー懇談会５９６万円が事業による収入だった。政治団体の寄附は東京都港区の健康保険政治連盟４００万円、東京都千代田区の製薬産業政治連盟４００万円、同じく日本薬業政治連盟３００万円など元厚生省関連が多い。