平成15年6月8日 札幌市長再選挙結果─────────────────────

 

上田氏44年ぶりの民間市長に

政令指定都市では初めての再選挙(政令指定都市以外の再選挙は昭和54千葉県富津市・平成4年奈良県広陵町の2例目)に伴う札幌市長選挙は平成15年6月8日投票、即日開票され、新人の上田文雄(54歳)弁護士が、同じく新人の石崎岳(47歳)前衆院議員、中尾則幸(56歳)元参院、青山慶二(48歳)同党北海道委員会副委員長を破り初当選を果たした。

札幌市選挙史上初の再選挙(必要な法定得票数を達する候補者が一人もいなかったため)は、民主党・連合支持、市民ネット・札幌市労連推薦の上田氏が4月の選挙より約11万票得票をのばし新市長に就任、高田市長(弁護士・戦後初の公選昭和22年当選)以来の44年ぶりの庁外出身者。先の選挙で出馬を断念した各候補(道見氏・秋山氏・山口氏)の支持が追い風となり無党派層にも浸透、自民党・保守新党推薦、公明党支持、札幌経済界・同市助役OB支援の石崎氏を2万6千票差で振り切り、民主党は知事選の雪辱を果たした。勝利に沸き返った同氏の選挙事務所に、先の選挙で自民党などの推薦で落選した道見重信(58歳)前同市議会議員が駆けつけ上田氏と固く握手を交わした。新市長に就任した上田氏は、15年4月の立候補前まで北教組弁護団の一員で、札幌市などを相手に教員の時間外勤務手当支払いの訴訟を行っていた、今回その市長に就任。また、今後の議会(野党47議席・与党21議席)対応は厳しい運営になり、波乱含みの様相。

破れた石崎氏は、候補者差し替え問題の影響が大きく保守層の票固めも及ばなかった、また公明党支持で知事選を勝ち取った自民党内に緩みが生じた。同市役所幹部職員が石崎氏支援歓迎ムードに、桂前市長は最後まで静観の構えを崩さなかった。投票率は過去最低の46.38%。

上田氏は、昭和23年6月11日生、幕別町出身、39年幕別町立幕別中学校卒、42年道立帯広三条高卒、47年中央大法学部法律学科卒。50年司法試験合格、53年弁護士登録・道央法律事務所所属(道央事務所は昭和48年4月、横路孝弘、江本秀春両弁護士が創立、江本氏は上田氏の大学の先輩で不当労働行為事件を多く手がけている)、58年の道知事選で横路孝弘知事を誕生させた勝手連に参加、同じ法律事務所に所属し横路氏とは運命共同体。平成3年道内の医療事故訴訟の多くを手がけ「札幌医療事故問題研究会」設立・代表者(医療事故被害者救済訴訟活動)、6年帯広市長選挙の候補者に上田氏の名前が挙がる、同年札幌弁護士会副会長、7年NPO法人・北海道NPOサポートセンター理事長、NPO推進北海道会議代表理事、NPO越智基金管理運用委員長、14年札響くらぶ会長。元西区西野中学校PTA会長。めぐみ夫人、1男2女。

「みんなでつくる札幌・市民の会」事務所=札幌市中央区北2条西2丁目41セコム損保札幌ビル5階、TEL011-281-2555FAX011-281-0202URL http:www.uedafumio.jp/ E-mail ueda@uedafumio.jp。道央法律事務所=札幌市中央区大通西14丁目ライオンズMS第7大通201号、TEL011-251-0032FAX011-251-7876。現住所=札幌市西区西野8条2丁目14番3号,TEL011-662-8777

《詳細は本文参照》

有権者数              1,473,833人

投票者数                683,559人

投票率                      46.38%

無効票                      6,381票

当選       上田 文雄       282,170票(得票率 41.67%)

石崎 岳           256,173票(得票率 37.83%)

              中尾 則幸       126,488票(得票率 18.68%)

              青山 慶二        12,315票(得票率  1.82%)

平成15年 札幌市長再選挙経過─────────────────────

《平成15年6月》

□平成15年6月6日、先の選挙で無党派として立候補し落選した秋山孝二(52歳)財団理事長が、同選挙に立候補している民主党・社民党支持・市民ネット推薦の上田文雄(54歳)弁護士を支持することを表明した。秋山氏は前回の選挙は第4位で97,327票(得票率12.22%)を獲得。

□平成15年6月5日、先の選挙で自民党などの推薦で落選した道見重信(58歳)前同市議会議員が札幌市中央区のホテルで記者会見し、同選挙に立候補している民主党・社民党支持・市民ネット推薦の上田文雄(54歳)弁護士を支持することを表明した。同記者会見では上田氏も同席し「大変感激している」と述べた。道見氏は前回の選挙は第3位で159,787票(得票率・20.06%)を獲得。

また、先の選挙で落選した山口たか前札幌市議も個人として上田氏を支持することを表明した。山口氏は前回の選挙は第6位で67,785票(得票率・8.51%)を獲得。

《平成15年5月》

□平成15年5月31日、同選挙に立候補している民主党・社民党支持・市民ネット推薦の上田文雄(54歳)弁護士が、先の選挙で自民党などの推薦で落選した道見重信(58歳)前同市議会議員の事務所(札幌市北区)を訪問し、政策面での支援を要請した。

□平成15年5月30日、同選挙に立候補している共産党公認の青山慶二(48歳)同党北海道委員会副委員長が選挙運動の中止を表明した。

□平成15年5月25日、異例の再選挙が告示され、共産党公認の青山慶二(48歳)同党北海道委員会副委員長、無所属の中尾則幸(56歳)元参院、民主党・社民党支持・市民ネット推薦の上田文雄(54歳)弁護士、自民党・保守党推薦・公明党支持の石崎岳(47歳)前衆院議員の4人が立候補を届け出た。6月8日に投票、即日開票される。

□平成15年5月17日、公明党札幌市連合会(柿崎勲会長)は5月25日告示の同市長選に立候補する石崎岳(47歳)前衆院議員を支持することを決めた。

□平成15年5月17日、石崎岳(47歳)前衆院議員は札幌市中央区北1条西3丁目ばらと北1条ビル8階で事務所(札幌を愛するみんなの会)開きを行った。道選出の国会議員・町村信孝衆院議員など600人が出席した。

□平成15年5月16日、青山慶二(48歳)共産党北海道委員会副委員長は札幌市役所で記者会見し5月25日告示の同市長選の再選挙に出馬することを表明した。

青山氏は、音更町出身、帯広農業高卒。北海道開発局釧路開発建設部退職。昭和51年日本共産党釧根地区委専従、平成12年党北海道委員会副委員長、同年衆院選比例代表北海道ブロックで出馬し落選。現住所=石狩市花川南2−6。

先の選挙で共産党推薦で出馬した佐藤氏は最下位の第7位で54,126票(得票率・6.80%)を獲得(有効投票数の10%以下で240万円を供託金没収された)。

□平成15年5月15日、札幌市選挙管理委員会は再選挙になった札幌市長選挙立候補者ポスター掲示板(8人分掲示可能)2,153カ所分を市内に設置し始めた。

□平成15年5月13日、4月の同市長選挙で無党派として立候補した中尾則幸(56歳)元参院が札幌市内の後援会事務所で記者会見し5月25日告示の同市長選の再選挙に出馬することを正式に表明した。

中尾氏は、昭和211219日生、早来町出身、早大第一文学卒。37年札幌テレビ放送入社、記者、ディレクター、平成4年同退社。同年参院選当選(北海道選挙区)、10年参院選落選(比例区・民主党比例名簿第15位=12位まで当選)。党歴=4年社会党→74月護憲リベラル→平和・市民→85月さきがけ→同年11月民主党。12年北海道メディアポート社長。現住所=札幌市厚別区厚別南6−12。

中尾氏は第2位で168,474票(得票率21.15%)獲得(法定得票数は199,104票で30,630票少なかった)。

□平成15年5月12日、札幌市選挙管理委員会は立候補予定者を対象にした説明会を同市役所内で開いた。上田文雄(54歳)弁護士、石崎岳(47歳)前衆院議員、中尾則幸(56歳)元参院、佐藤宏和(50歳)団体事務局長、道見重信(58歳)前同市議会議員の5氏の陣営関係者が出席した。

□平成15年5月12日、4月の同市長選挙で自民党・保守新推薦として立候補した道見重信(58歳)前同市議会議員が札幌市内のホテルで記者会見し、札幌市長選再選挙に出馬しないことを表明した。

道見氏は第3位で159,787票(得票率・20.06%)を獲得(法定得票数は199,104票で39,317票少なかった)

□平成15年5月12日、4月の同市長選挙で無党派として立候補した秋山孝二財団理事長が札幌市役所で記者会見し、札幌市長選再選挙に出馬しないことを表明した。

秋山氏は第4位で97,327票(得票率12.22%)を獲得

□平成15年5月10日、4月の同市長選挙で無党派として立候補した坪井善明早大教授と、山口たか前札幌市議がそれぞれ札幌市内のホテルで記者会見し、札幌市長選再選挙に出馬しないことを表明した。

坪井氏は第5位で76,405票(得票率・9.59%)を獲得(有効投票数の10%以下で240万円を供託金没収された)。

山口氏は第6位で67,785票(得票率・8.51%)を獲得(有効投票数の10%以下で240万円を供託金没収された)。

□平成15年5月10日、自民党札連は札幌市内のホテルで定期総会を開き、札幌市長選再選挙候補として出馬を表明している石崎岳前衆院議員の推薦を決めた。また吉川貴盛(衆院議員)会長の辞任に伴う後任会長に伊達忠一参院議員(北海道選挙区)を選出した。

□平成15年5月9日、石崎岳前衆院議員は札幌市内のホテルで札幌経済団体の幹部と会談し同氏への支持を要請した。

□平成15年5月9日、4月の同市長選挙で無党派として立候補した中尾則幸元参院議員、秋山孝二財団理事長、坪井善明早大教授、山口たか前札幌市議の4人が札幌市内のホテルで無党派候補一本化に向けた協議(呼び掛け人・秋山孝二)を行った。

□平成15年5月7日、明るい札幌市政をつくる会(共産党推薦の佐藤宏和氏を擁立した団体)の役員会が開かれ、5月25日告示の同市長選再選挙の候補者擁立には結論が出なかった。

佐藤氏は最下位の第7位で54,126票(得票率・6.80%)を獲得(有効投票数の10%以下で240万円を供託金没収された)。

□平成15年5月7日、高橋はるみ新北海道知事は利尻富士町で記者会見し、札幌市長選再選挙に出馬する石崎岳前衆院議員の支援を表明した。

□平成15年5月4日、石崎岳(47歳)前衆院議員は札幌市豊平区のホテルで記者会見し5月25日告示の同市長選再選挙に出馬することを正式に表明した。

石崎氏は、昭和3079日生、旭川出身、41年9月札幌市転居、札幌市立曙小学校転入、新琴似小学校卒、新琴似中学校卒、道立札幌北高、54年京都大学文学部卒。北海道放送(HBC)記者、63年道政記者クラブ配属、平成4年「テレポート6」キャスター就任、87月HBC退社(17年勤務)、同10月衆院選(道3区)当選(自民党)、107月北海道開発政務次官就任(小渕内閣)、126月総選挙落選。現住所=札幌市豊平区福住3−2。

□平成15年5月1日、桂信雄(72歳)札幌市長は3期12年の任期を終え退任した。新市長が決まるまで佐々木喜四助役が職務代理者を務める。

□平成15年5月1日、札幌市選挙管理委員会は札幌市長選の再選挙の日程を5月25日告示、6月8日投票と決めた。即日開票される。当日はYOSAKOIソーラン祭り開催中、再選挙費用は5億8千万円の見込み。4年後の同市長選挙は統一地方選挙の日程で執行される。

《平成15年4月》

□平成15年4月22日、上田文雄(54歳)弁護士は札幌市中央区の選対事務所で記者会見し6月に予定される札幌市長選の再選挙に出馬することを正式に表明した。

今回の市長選挙では最多得票の172,512票(得票率・21.7%)を獲得(法定得票数は199,104票で26,592票少なかった)。

上田氏は、昭和23年6月11日生、幕別町出身、幕別町立幕別中学校卒、道立帯広三条高卒、47年中央大法学部法律学科卒。50年司法試験合格、53年弁護士登録・道中法律事務所、平成3年「札幌医療事故問題研究会」設立・代表者(医療事故被害者救済訴訟活動)、NPO法人・北海道NPOサポートセンター理事長、平成7年NPO推進北海道会議代表理事、NPO越智基金管理運用委員長。現在は道内の医療事故訴訟の多くを手がけているほか、58年の道知事選で横路孝弘知事を誕生させた勝手連に参加した経歴を持ち、同じ法律事務所に所属し横路氏とは運命共同体。「みんなでつくる札幌・市民の会」札幌市中央区北2条西2丁目41セコム損保札幌ビル5階。現住所=札幌市西区西野8−2。

 

平成15年4月13日統一選 札幌市長選挙結果──────────────────

 

政令指定都市初の当選人なし

 

任期満了(現職の桂信雄市長勇退・3期)に伴う札幌市長選挙は平成15年4月13日投票、即日開票され、「当選人」に必要な法定得票数(有効投票数の25%)を達した候補者が一人もいなく、異例の出直し選挙が行われることになった。

有権者数              1,498,270人

投票者数                844,469人

投票率                      57.32%

投票総数                844,389票

有効投票数                796,416票

無効投票数                 47,973票

持ち帰り                     80票

法定得票数                199,104票(有効投票数の25%)

供託金有効票数              79,641票(有効投票数の10%)

候補者別得票数(法定得票数の票差)

              上田 文雄       172,512票(−26,592票)

              中尾 則幸       168,474票(−30,630票)

              道見 重信       159,787票(−39,317票)

              秋山 孝二        97,327票

              坪井 善明        76,405票(供託金没収)

              山口 たか        67,785票(供託金没収)

              佐藤 宏和        54,126票(供託金没収)

平成15年 札幌市長選挙経過─────────────────────

《平成15年3月》

□平成15年3月30日、政令指定都市(札幌市のみ)の札幌市長選挙が告示され、過去最多の7人(上田文雄・秋山孝二・山口たか・道見重信・坪井善明・中尾則幸・佐藤宏和)が立候補を届け出た。4月13日に投票、即日開票される。平成15年3月26日現在の有権者数は1,500,154人で前回(平成11年)より65,994人増えている。

□平成15年3月29日、上田文雄(54歳)氏が同乗していた乗用車が帯広市内の交差点で事故を起こし顔などに軽傷を負った。父母の法要のため幕別町内のお寺に向かう途中だった。

□平成15年3月26日、北海道新聞社は世論調査(平成15年3月21日〜23日)を発表。中尾則幸(56歳)氏、秋山孝二(52歳)氏、道見重信(57歳)氏、上田文雄(54歳)氏が横一線で並び、佐藤宏和(50歳)氏、山口たか(53歳)氏、坪井善明(54歳)氏が追い上げている。

□平成15年3月24日、札幌商工会議所(西尾長光会頭)は正副会頭会議で札幌市長選挙の対応を協議した。保守分裂の選挙戦で同会議所として一本化は困難と判断し、自主投票と決めた。

□平成15317日、日本フロンティアの会・小田全宏代表(松下政経塾OB)は推薦・賛同候補を発表。北海道関係では秋山孝二札幌市長選候補を推薦した。

□平成15年3月13日、道見重信(57歳)札幌市議は東京都千代田区永田町の自民党本部で小泉純一郎(自民党総裁)首相から推薦証を受け取った。

□平成15年3月12日、道見重信(57歳)札幌市議は札幌市中央区北4条西7丁目札幌ホワイトビルで事務所開きを行った。

□平成15年3月11日、市民団体「盟約5(めいやく・ファイブ)」が山口たか(53歳)札幌市議を推薦することを決めた。同派の議員には金田誠一(北海道)衆院議員や鮫島宗明衆院議員、中村敦夫参院議員など社会民主党、民主党が多い。事務局=大阪市中央区玉造1−14−14−3F。電話=06−619−5313.

同団体は平成13年5月に山口二郎北大教授と今井一ジャーナリストが創案し、松谷清元静岡市議、佐喜眞道夫美術館長(沖縄)、知花昌一反戦地主などで結成。

山口氏は、昭和33年7月13日生、岡山出身、東京大学政治学部卒。北海道大学教授。

今井氏は、昭和29年6月8日生、大阪市出身、関西大学卒。ジャーナリスト。大阪在住。

松谷氏は、昭和26年生、新潟県出身、静岡大学工学部中退、54年「街と生活を考える市民センター」事務局長、62年静岡市議初当選(3期12年)、平成11年静岡県議落選。地方議員ネットワーク「虹と緑の500人リスト」代表。

□平成15年3月11日、佐藤宏和(50歳){共産党}北海道生活と健康を守る会連合会事務局長は若山俊六(64歳)全北海道教職員組合委員長と札幌市内の月寒グリードームで開かれた大規模集会に出席した。中央から上田耕一郎日本共産党副委員長が出席。

□平成15年3月10日、坪井善明(54歳)元北海道大学教授の政治団体「みんなでサッポロ・代表=名塩良一郎ナシオ会長」は2月25日から3月6日までの収支状況を公表した。

□平成15年3月2日、市民ネットワーク北海道(代表・中島和子)は臨時総会を開き上田文雄(54歳)弁護士推薦の採決で、賛成55人、反対20人、保留・棄権12人の賛成多数で可決された。しかし市民ネットワーク北海道を離脱した山口たか(53歳)札幌市議に対する役員の説明に不満の声が相次いだ。

□平成15年3月1日、上田文雄(54歳)弁護士は札幌市中央区北2条西2丁目セコム損保ビルの選対事務で事務所開きを行った。

□平成15年3月1日、坪井善明(54歳)元北海道大学教授は札幌市中央区北1条西5丁目北1条ビルで選対「みんなで札幌市長をつくる100人委員会・代表=名塩良一郎ナシオ会長」事務所開きを行った。

□平成15年3月1日、道見重信(57歳)札幌市議は札幌市内のホテルニューオータニで記者会見し4月に行われる同市長選挙に正式に出馬することを表明した。

《平成15年2月》

□平成15年2月28日、自民党札連は札幌市内で総務会・選対委員会の合同会議を開き道見重信(57歳)札幌市議を推薦するこことを決めた。

同党と共同歩調を取ってきた経済界は道見氏擁立で分裂、公明党も距離を置き始めた。

□平成15年2月26日、山口たか(53歳)札幌市議は札幌市豊平区豊平4条7丁目に後援会「市民自治を創るさっぽろ市民の会」事務所開きをした。

□平成15年2月25日、坪井善明(54歳)元北海道大学教授は札幌市内で記者会見し4月に行われる札幌市長選に出馬することを正式に表明した。

坪井氏は、昭和23111日生、埼玉県出身、東京大学大学院修。ベトナム政治・社会史。北海道大学法学部教授、早稲田大学教授。北海学園大、北星学園大講師。

□平成15年2月24日、連合北海道のUIゼンセン同盟北海道支部(旧同盟系・流通、小売り、繊維業界の労組が加盟する国内最大規模の民間産別組織・札幌市内の組合員は約7,000人)は秋山孝二(51)財団理事長を推薦することを決めた。

□平成15年2月23日、伊藤義郎北海道建設業協会会長は札幌市内の札幌パークホテルで開かれた自民党道連臨時大会後、記者団に4月の札幌市長選挙候補として札幌市役所内出身者の擁立に期待感を示した。

□平成15年2月20日、札幌市の佐々木喜四郎、高橋賢治両助役が4月の同市長選挙候補として、田中賢龍(56歳)同市都市局長に出馬を打診していたことが分かった。

田中氏は、昭和21年10月27日生、稚内出身、稚内高卒、同志社大文学部卒。47年11月同市採用、59年市民局青少年婦人部企画係長、62年財政局財政課予算主査、平成2年環境局緑化推進部公園管理課事務係長、4年総務局職員研修所課長職で北海道派遣(商工観光部商業貿易振興室商業流通課主幹、同室長は山口博司氏で現在道副知事)、6年4月民生局高齢化対策推進部高齢化対策課長、9年4月企画調整局プロジェクト推進担当部長、11年6月財政局財政部長、14年4月都市局長。

□平成15年2月19日、道見重信(57歳)札幌市議は札幌市内のホテルニューオータニで記者会見し「4月に行われる同市長選挙に立候補する意志を固めた」と述べ自民党札連に推薦を要請する。

道見氏は、昭和20年4月23日生、中札内村出身、専修大卒。札幌JC理事長、玄米酵素専務、元札幌市議会自民党幹事長。札幌市議(自民党・北区選出・3期)。

□平成15年2月18日、坪井善明(54歳)元北海道大学教授は札幌市内の札幌グランドホテルで記者会見し4月に行われる札幌市長選に出馬する意向を表明した。「みんなで札幌市長をつくる百人委員会」(名塩良一郎会長)が同氏に出馬要請していた。

□平成15年2月17日、上田文雄(54歳)弁護士は札幌市内のセンチュリーロイヤルホテルで記者会見し4月に行われる札幌市長選に出馬することを正式に表明した。民主党札幌、連合札幌などが要請していた。

上田氏は、昭和23年6月11日生、幕別町出身、中央大法学部卒。53年弁護士登録・道中法律事務所、NPO法人・北海道NPOサポートセンター理事長、NPO推進北海道会議代表理事、NPO越智基金管理運用委員長。現在は道内の医療事故訴訟の多くを手がけているほか、前道知事で民主党の横路孝弘氏を支持する勝手連に参加した経歴を持つ。

□平成15年2月16日、「札幌市長を考える中小企業事業主交流会」(代表世話人・松林峰春・市内の経営者ら140人参加)は札幌市内のホテルで道見重信(57歳)札幌市議に4月に行われる同市長選挙に出馬を要請した。

□平成15年2月14日、市民ネットワーク北海道(代表中島和子)は「上田文雄(54歳)市長候補と連動し、過去最大の6人を擁立する市議選で全員当選を目指す」と述べ、また、市民ネットワーク北海道を離脱した山口たか(53歳)札幌市議(豊平区・前市民ネットワーク北海道)を支持しないことを表明した。しかし関係者には戸惑いも有り、「山口さんを切り捨ててもいいのか」と複雑な表情で話す市民ネット支持者もいる。

《平成15年1月》

□平成15年1月20日、中尾則之(56歳)元参院議員は札幌市内の京王プラザホテルで記者会見し平成15年3月30日告示の札幌市長選挙に出馬することを正式に表明した。

□平成15116日、「みんなで札幌市長をつくる百人委員会」は候補者リストに挙がっていた高橋はるみ(49歳)前北海道経済産業局長が知事選出馬の見通しとなり、札幌市長選挙の候補者選定の作業に遅れが出る可能性も出てきた。

□平成15114日、「みんなで札幌市長をつくる百人委員会」の第3回小委員会が札幌市内の札幌グランドホテルで開かれ、男女4人に候補を絞り込み最終段階に入った。

予想される候補者名は、高橋はるみ(49歳)前北海道経済産業局長(経歴は下記参照)、坪井善明(54歳)元北海道大学教授(経歴は下記参照)、二宮洋二(にのみや・ようじ、51歳)前北海道財務局長(経歴は下記参照)、宮脇淳(みやわき・あつし、46歳)北大大学院法学研究科教授(経歴は下記参照)の4人。

二宮氏は、昭和26323日生、東京都出身、一橋大法卒。50年大蔵省入庁、北海道財務局長、神戸税関長。

宮脇氏は、昭和31年10月21日生、東京出身、日本大学法学部卒。財政学・行政学、参院事務局、経済企画庁物価局、日本総合研究所主席研究員。

□平成1518日、「みんなで札幌市長をつくる百人委員会」の小委員会が2回目の会合を開き候補者数人に絞り込んだが同市役所内部・同出身者は含まれなかった。

□平成1516日、札幌市内の市民グループが坪井善明(ちぼい・よしはる、54歳)元北海道大学教授を札幌市長選挙に擁立する動きがあることが判明した。新聞社の取材で「要請があれば検討したい」と述べている。

坪井氏は、昭和23111日生、埼玉県出身、東京大学大学院修。ベトナム政治・社会史。北海道大学法学部教授、早稲田大学教授。北海学園大、北星学園大講師。

《平成14年12月》

□平成141221日、「みんなで札幌市長をつくる百人委員会」の小委員会(会長=名塩良一、座長=和野内崇弘・札幌国際大学長、委員13人)が発足した。

名塩氏は、昭和7127日生、北見市出身、北海学園大経済学部卒。ナシオ会長、北海道菓子卸商組理事長、全国流通菓子卸協同組合理事長。

和野内氏は、昭和7824日生、浦河町出身、北海道学芸大札幌分校学芸学部卒。札幌国際大学理事長、同大学長、日本観光学会北海道支部長、日本ビジネス実務学会会長、北海道観光学会会長。

□平成141216日、秋山孝二(あきやま・こうじ、51)スズケン前副社長は札幌市内のホテルで記者会見し次期札幌市長選挙に無党派候補として出馬することを正式に表明した。秋山氏は、11月末にスズケンを退職している。

□平成141215日、石崎岳(47歳)前衆院議員は次期札幌市長選挙に不出馬の意向を関係者に伝えた。

《平成14年11月》

□平成141130日、札幌市内の若手経営者らが 札幌市内のホテルで「石崎岳さんに市長選出馬を要請する会」を旗揚(約300人)げした。1215日以降正式に要請する。

□平成141128日、札幌市内の市民グループは山口たか(52歳)札幌市議(豊平区・市民ネットワーク北海道)に次期市長選に出馬要請した。

山口氏は、昭和1514日生、札幌市出身、早稲田大学教育学部中退。市民ネット運営委員、平成34月同市議初当選、現在3期目。

□平成141125日、現職の桂信雄(かつら・のぶお、72歳)市長は市役所内で臨時記者会見し、次期市長選挙(任期満了は平成1551日)に出馬せず、今期限りで勇退することを正式に表明した。戦後、原田与作・板垣武四・桂信雄と11期(44年)助役出身者が市長を勤めた。

桂氏は、昭和51018日生、札幌市出身、北大法経学部卒。北区長、企画調整局長、教育長を経て昭和58年から平成25月まで助役を務めた。3年市長就任、現在3期目。

□平成14117日、秋山孝二(あきやま・こうじ、51)スズケン副社長は次期札幌市長選挙(任期満了は平成1551)に出馬する意向を明らかにした。

秋山氏は、昭和26118日生、札幌市出身、千葉大学教育学部卒。秋山愛生館社

長、平成10年スズケン(医薬品卸・名古屋市)と合併し同社副社長、北海道シルバーサービス振興会副会長。

□平成14116日、石崎岳(いしざき・がく、47歳)前衆院議員は次期札幌市長選挙(任期満了は平成15年5月1日)に出馬の意向を固めた。

石崎氏は、昭和3079日生、旭川出身、札幌北高、54年京都大学文学部卒。北海道放送(HBC)記者、63年道政記者クラブ配属、平成4年「テレポート6」キャスター就任、87月HBC退社(17年勤務)、同10月衆院選(道3区)当選(自民党)、107月北海道開発政務次官就任(小渕内閣)、126月総選挙落選。

□同選挙に出馬の意向を表明している中尾則之(なかお・にるゆき、55歳)は、昭和211219日生、早来町出身、早大第一文学卒。37年札幌テレビ放送入社、記者、ディレクター、平成4年同退社。同年参院選当選(北海道選挙区)、10年参院選落選(比例区・民主党比例名簿第15位=12位まで当選)。党歴=4年社会党→74月護憲リベラル→平和・市民→85月さきがけ→同年11月民主党。

 

平成11年統一選 札幌市長選挙結果───────────────────────

 

任期満了に伴う札幌市長選挙は平成11411日投票、即日開票され、現職の桂信雄(かつら・のぶお、68歳)市長が、新人の中尾則幸(なかお・のりゆき、52歳)前参院議員、同じく新人の高橋重人(たかはし・しげと、64歳)同市前市議会議員を破り3選を果たした。

・選挙運動に関する支出の制限額 24,537,800

有権者数                            1,406,865

投票者数                             838,278

投票率                  59.58

当選       桂  信雄              452,009票(得票比率55.2%)

              中尾 則幸              247,922票(得票比率30.3%)

              高橋 重人              118,297票(得票比率8.4%)

【立候補者のプロフィール】

◎桂 信雄(かつら・のぶお)

【性別】男 【本籍】札幌市 【住所】札幌市中央区南1310丁目

【生年月日】昭和51018日(満68歳) 

【党派】無所属(自民・民主・公明・社民・自由党推薦) 【職業】札幌市長

【経歴】札幌市出身、北大法経学部卒、28年札幌市職員、47年北区長、50年企画部調整局長、54年教育長、58年助役、平成2年同退任、34月同市長選当選(得票数537,738票・得票比率67.22%)、74月同再選(得票数638,905票・得票比率79.24%)

◎中尾則幸(なかお・のりゆき)

【性別】男 【本籍】札幌市 【住所】札幌市厚別区厚別南612

【生年月日】昭和21129日(満52歳) 【党派】無所属 【職業】団体役員

【経歴】胆振管内早来町出身、早大第一文学部卒、37年札幌テレビ放送入社、記者、ディレクター、平成4年同退社、同年参院選当選(北海道選挙区・得票数424,818票・得票比率17.12%)、10年参院選落選(比例区・民主党比例名簿第15位=12位まで当選)

【党歴】4年社会党→74月護憲リベラル→平和・市民→85月さきがけ→同年11月民主党

◎高橋重人(たかはし・しげと)

【性別】男 【本籍】札幌市 【住所】札幌市北区新琴似87

【生年月日】昭和91025日(満64歳)

【党派】無所属(共産党推薦) 【職業】団体役員

【経歴】深川市出身、北大法学部卒、33年札幌市職員、49年同退職、50年札幌市議当選、連続6期同議員(平成74月同市議北区選挙区・得票数10,961票)、平成4年共産党札幌市議団長、10年同市議会厚生常任委員長

【平成11年の札幌市長選挙経過】

□平成1121日、共産党が加わる政治団体「明るい札幌市政をつくる会」は高橋重人(64歳)同市議に328日告示の同市長選挙に出馬を要請した。

高橋氏は、昭和91025日生、深川市出身、北大卒。札幌市職員、50年同市議(6期)、共産党札幌市議団長。

□平成1121日、中尾則幸(52歳)前参院議員は213日開催される同氏の支援団体主催のシンポジウムで、328日告示の同市長選挙に出馬表明することを明言した。

□任期満了に伴う札幌市長選挙は平成11328日告示、411日投票、即日開票される。

□平成101026日、現職の桂信雄(68歳)市長は、市内のホテルで記者会見し「引き続き市政を担ってゆく決意を固めた」と述べ、同市長選に出馬する意向を表明した。

桂氏は、昭和51018日生、札幌市出身、北大法経学部卒。北区長、企画調整局長、教育長を経て昭和58年から平成25月まで助役を務めた。3年市長就任、現在2期目。

 

過去の札幌市長選挙結果─────────────────────────────

 

□平成749日投票

桂氏、前回得票より10万票伸ばす

任期満了に伴う札幌市長選挙は平成749日投票、即日開票され、現職の桂信雄(かつら・のぶお、64歳)市長が、新人の石井一美(50歳)氏(共産党推薦)を破り再選した。

当日有権者数              1,321,766人

当日投票者数                806,281人

投票率                 61.00%

当選       桂 信雄       638,905票

石井 一美       146,116票

□平成347日投票

任期満了(現職の板垣市長勇退・5期)に伴う札幌市長選挙は平成347日投票、即日開票され、新人の桂信雄(かつら・のぶお、60歳)同市前助役が、新人の佐藤冨士夫(50歳)団体役員(共産推薦)と中野英一(58歳)出版社編集長を破り初当選した。

当日有権者数              1,216,841人

当日投票者数                800,014人

投票率                 65.75%

当選       桂  信雄       537,738票

佐藤冨士夫    154,669票

中野 英一        71,744票

昭和62年4月12日投票

任期満了に伴う札幌市長選挙は昭和62年4月12日投票、即日開票され、現職の板垣武四(71歳)市長が、新人の田村政敏(40歳)学校法人理事、同じく新人の中神凡夫(62歳)北海道高等学校教職員センター付属教育研究所長を破り5選を果たした。

板垣氏は、大正5年2月13日生、和寒町出身、札幌山鼻小、札幌一中、北大予科、一高、東大法卒。三菱電機神戸製作所勤務、20年札幌市役所入り、秘書課長、総務課長、経済部長、総務部長、第二・一助役(通産16年)を歴任。464月札幌市長就任。

有権者数              1,100,960人

投票者数                785,715人

棄権者数                315,248人

投票率                  71.37%

有効投票数                768,934票

無効投票数                 16,595票

当選       板垣 武四       516,883票

              田村 政敏       169,459票

              中神 凡夫        82,592票

昭和58年4月10日投票

任期満了に伴う札幌市長選挙は昭和58年4月10日投票、即日開票され、現職の板垣武(67歳)四市長が、新人の阿部昭一(47歳)勤医協医師(共産党)を破り4選を果たした。

有権者数              1,009,310人

投票者数                788,307人

棄権者数                221,003人

投票率                     78.10%

有効投票数                768,925票

無効投票数                 19,098票

当選       板垣 武四       599,716票

              阿部 昭一       169,209票

昭和54年4月8日投票

任期満了に伴う札幌市長選挙は昭和54年4月8日投票、即日開票され、現職の板垣武四(63歳)市長が、新人の岡田義雄(49歳)北海道生協連会長を破り3選を果たした。

有権者数              904,284人

投票者数              679,938人

棄権者数              224,346人

投票率                  75.19%

有効投票数              675,432票

無効投票数                4,402票

当選       板垣 武四       458,194票

              岡田 義雄       217,238票

昭和50年4月13日投票

任期満了に伴う札幌市長選挙は昭和50年4月13投票、即日開票され、現職の板垣武四(59歳)市長が、新人の川村琢(67歳)北海道大学名誉教授を破り再選を果たした。

有権者数              809,445人

投票者数              636,926人

棄権者数              172,519人

投票率                  78.69%

有効投票数              631,908票

無効投票数                4,805票

当選       板垣 武四       414,884票

              川村 琢           217,024票

※ 47年4月1日より政令指定都市移行に伴う選挙業務の概要が、選挙期間の告示、運動員の数などが変わり、7区に選挙管理委員会が設置された。

昭和46年4月25日投票

任期満了(現職の原田与作市長勇退・3期)に伴う札幌市長選挙は昭和46年4月25投票、即日開票され、新人の板垣武四(55歳)同市前助役が、7,432票差で、同じ新人の大内基(64歳)北海道政治経済研究所長を破り初当選を果たした。

有権者数              674,235人

投票者数              461,124人

棄権者数              213,111人

投票率                  68.39%

有効投票数              455,320票

無効投票数                5,617票

当選       板垣 武四       231,376票

              大内 基           223,944票

※ 同時選挙の市議会議員党派別得票率は、自民党=34%、社会党=21%、無所属=20%、公明党=10%、共産党=9%、民社党=4%,諸派=1%。