15回統一地方選挙

 

北海道知事選挙を巡る動き

 

【北海道知事選挙経過】

□平成15年1月20日、北海道議会自民党(和田敬友会長・51人)は道議会内で議員総会(34人が出席)を開き、知事選候補者選考問題を協議した。

昨年堀達也北海道知事に、道議42人の連名による3選出馬要請を提出しながら堀知事を引退に追い込んだ知事選候補者選考委員会(7人会)に「堀知事で勝てないと言うならば、高橋氏で勝てるのか。そう言うならば町村氏が知事選に立候補すればいい」と批判が噴出した。

□平成15年1月17日、風間昶参院議員(公明党)が高橋はるみ氏に電話で立候補を要請した。

□平成15116日、堀達也(67歳)知事は道庁内で記者会見し4月の知事選挙には出馬しないことを正式に表明した。

□平成15115日、堀達也(67歳)知事は知事選への出馬を断念し、引退する意向を堂垣内尚弘元知事や自民党道連幹部、経済界の関係者に伝えた。

□平成15114日、中川昭一自民党組織本部長が東京都内で高橋はるみ(49歳)前北海道経済産業局長に会い、知事選への出馬を要請した。また、同日武部勤衆院議員も高橋はるみ氏に電話で立候補を要請した。

□平成15114日、自民党道連は札幌市内で役員会を開き、昨年暮れに堀達也知事を軸に調整を北村直人会長に一任することを再確認した。

□平成1518日、町村信孝自民党本部総務局長が東京都内で高橋はるみ(49歳)前北海道経済産業局長に会い、知事選への出馬を要請した。

高橋氏は、昭和2916日生、富山県出身、一橋大経卒。51年通産省入省、貿易局輸入課長、中小企業庁調査課長、同経営支援部経営支援課長、平成131月北海道経済産業局長、151月経済産業省経済産業研究所長。

祖父(はるみ氏の母方)の故高辻武邦氏は越中で戦後復興と財政の建て直しをした富山県知事(昭和231123日〜31930日)。父・新田嗣治朗(しちろう)氏は日本海ガス社長(平成11年12月27日死去・79歳)。夫・高橋毅(札幌市出身)氏は現在財務省税関・大阪税関長。弟・新田八朗氏は日本海ガス社長、日本青年会議所元会長。

□平成1517日、自民党道連(北村直人会長)は知事選候補者選考委員会(7人会)で堀達也知事の支持を巡り結論が出ず持ち越した。

□平成141227日、自民党道連(北村直人会長)は役員会を開き堀達也知事を軸に調整を北村直人会長に一任することを決めた。

□平成141227日、札幌や函館の市民グループ8団体約100人がニセコ町長の逢坂誠二氏に出馬を要請した。堀知事一期目の選対委員長を務めた兼古哲郎(72歳)元連合北海道会長も同席していた。

□平成141223日、堀達也知事は東京都内のホテルで北村直人自民党道連会長と会談し3選出馬の意向を伝えた。

□平成141220日、佐々木隆人(えりも町長)北海道町村会会長は東京都内の北海道事務所で堀達也北海道知事に、道内町村長169人の連名による3選出馬要請文を手渡した。

□平成141220日、連合北海道(笠井正行会長)はニセコ町に出向き、逢坂誠二町長に出馬要請をした。

□平成141218日、知事選に出馬すること表明していた若山俊六(64歳)全北海道教職員組合委員長(共産党推薦)の事務所(札幌市中央区南1条西10丁目)開きが行われた。

□平成14126日、坂井隆介「北海道の福祉に提言する会」会長は道庁内で記者会見し、山口二郎(44歳)北大大学院教授に出馬要請文を郵送したことを発表した。

□平成14126日、若山俊六(64歳)全北海道教職員組合委員長・道労連副議長は札幌市内のホテルで記者会見し来年行われる知事選に出馬することを正式に表明し。

□平成14123日、共産系団体「明るい革新道政をつくる会」(共産党北海道委員会・北海道労連など33団体で構成)は、若山俊六(64歳)全北海道教職員組合委員長・道労連副議長に来年行われる知事選候補者として出馬を要請した。

若山氏は、江差町出身、中学校教諭、北海道教職員組合中央執行委員、平成2年全北海道教職員組合設立時に書記長、10年同委員長。

□平成14125日、堀達也知事は定例同議会終了(10日)直後に目の治療(網膜の病気で手術)で1週間程度入院することになった。

□平成14123日、北村直人自民党道連会長と堀達也知事との電話会談が2日夜行われたことが明らかになった。堀知事は道議会閉会後(1210日閉会)に進退を明らかにすると述べ、1211日以降に北村会長と知事選をめぐる会談を持つ予定。

□平成14122日、自民党道連は東京都内で緊急役員会を開き、来年の知事選対応で激しく対立した。国会議員は「掘知事と寺島氏の会談は事実上の堀知事辞意表明」と受けとめ新人選考に入るべきとしたが、道議の一部には堀知事継続の声も出た。

□平成141125日、連合北海道(笠井正行会長)は来春の知事選にニセコ町長の逢坂誠二氏を擁立する方針を固めた。

□平成141121日、堀達也北海道知事と寺島実郎(てらしま・じつろう)三井物産戦略研究所長が東京都内で会談し、堀知事が寺島氏に知事選立候補を打診したことが明らかになった。

寺島氏は、昭和22811日生、沼田町出身、札幌旭丘高、早稲田大学大学院政治学修士課程。三井物産業務部総合情報室長、同戦略研究所長、日本総研理事長、早大教授。

□平成141030日、連合北海道(笠井正行会長・約30万人)は札幌北区の札幌サンプラザで年次大会を開き、来春の知事選では新人を擁立し現職の堀達也知事を支持しないことをあらためて表明した。

□平成141023日、都築利夫(つづき・としお、71歳)元北海学園北見大教授は新聞社の取材で来年の知事選に出馬することを表明した。

都築氏は、愛知県常滑市出身、岐阜大学農学部卒、独キール大大学院博士課程修了。酪農学園大助教授、北海学園北見大学教授、独マルチン・ルター大農学部客員教授。

平成3年同知事選出馬(得票数・12,715票、得票比率・0.43%)落選。昭和5112月衆院選北海道旧5区出馬(得票数・2,051票、得票比率・0.33%)落選、愛知県旧2区落選、大樹町長選2回出馬(昭和62年、得票数・2,141票、得票比率・30.86%)・

□平成141015日、任期満了に伴うニセコ町長選挙が告示され、現職の逢坂誠二(おおさか・せいじ、43歳)町長以外に立候補の届出がなく同氏の無投票3選が決まった。また、同氏は来春の知事選出馬について「全くない」と否定した。

□平成14920日、来年の知事選に出馬要請を受けていた現職の逢坂誠二町長は、平成141015日告示の同町長選挙に全力投球すると同氏の後援会に伝え、同出馬要請を断ることを決めた。

□平成14917日、市民団体「さわやかフォーラム97・札幌市」の上野伸子代表ら男女7人がニセコ町の役場を訪れ、逢坂誠二(おおさか・せいじ、43歳)町長に次期北海道知事選への出馬を要請した。

□平成14年3月8日、現職の逢坂誠二(おおさか・せいじ、42歳)町長は定例町議会で次期町長選挙(任期満了は平成14年11月2日)に3選を目指して出馬することを表明した。民主党の一部に次期北海道知事候補への期待もある。

逢坂氏は、昭和34424日生、ニセコ町出身、北大薬学部卒。企画観光課、総務課財政係長。平成611月の同町長選で現職の渡辺富雄(58歳)町長(1期目)を痛烈に批判、126票差で町長の座に(全国最年少町長・35歳)。現在2期目。