平成14年 北海道市町村長選挙

 

菅原旭川市長打たれ強く3選準備

帯広市長選有力新人相次いで出馬の意向

 

平成14年の道内首長選挙は38市町村で行われ、市長選挙は9市で、留萌市(2月10日告示)から始まり網走市(任期満了は11月30日)で終了する。町長選は27町で、和寒町(1月15日告示)から始まり津別町(任期満了は12月22日)で終了する。村長選は2村で、神恵内村、忠類村でそれぞれ行われる。今年の地方選挙の結果は来年の統一地方選挙、知事選、道議選、札幌市長選などに微妙な影響を与え、特に旭川市長選挙と帯広市長選挙の自民党と民主党の選挙戦術が代議士・道議に連動され今後の勢力図に大きく反映される。

平成14年11月16日に任期満了を迎える菅原功一旭川市長は、旭川市内で平成13年10月10日に3選に向けた後援会パーティーを開催し4千人を集めた。平成11年12月に同氏が関係する政治団体が収入の記載漏(詳細は別ページ)れで後援会幹部が自殺、また会計責任者が逮捕された。同事件の真相が明らかにされないまま、平成13年11月にまた政治資金に関わるずさんな処理が判明している。不祥事が続いているが菅原市長の3選ムードが先行し、後援会も着々と3選への布石を打っている。

4月7日告示の帯広市長選挙は保革入り乱れての激しい選挙戦が予想される。新人の大塚徹(49歳)自民党衆院議員秘書(父は元帯広地区労初代議長)と、同じく新人の大原洋一(58歳)会社社長(父は元帯広畜産大学学長)がそれぞれ出馬の意向を固め、選挙準備に取りかかり、現職の砂川敏文市長は中川昭一衆議院議員の支持を取り付け、再選を目指している。また、平成6年に同選挙に立候補し落選した古澤慎治(60歳)浜出建設社長の名前も挙がっている。