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コンペ報告 札幌ドーム


【入賞作品】

●グループ WAKE UP


設計者:内井 昭蔵(日本)[総括代表]
    株式会社内井昭蔵建築設計事務所(日本)
    北海道開発コンサルタント株式会社(日本)
    Hellmuth 0bata+Kassabaum,Inc.(アメリカ)
建設会社:鹿島建設株式会社(日本)
     三菱重工業株式会社(日本)





【審査講評】

 長さ700mの大通公園にも匹敵する広大な規模を持つ天の川のプロムナードは、ドームヘの来館者を誘うとともに様々な目的に応じた利用が可能な市民の憩いの場であり、これに連なる芝の丘も、訪れる人々に多様なスポーツや遊びの場を提供している。  この天の川のプロムナードの空間と、国道36号に面し開放的な大きなガラス面を持つアトリウムが相まって、市街地と連続性をもった開かれた景観を創出している。  シェルの複合により構成された大胆な曲面をもつハイパーシェル構造は、そのモニュメンタルなランドスケープを羊ヶ丘の地にもたらすとともに、大開口部などによる円滑で効率的な自然排気、集中的な自然採光の取入れなど自然エネルギーの有効活用にも寄与している。  周囲の樹木や緑との一体化を目指したコンコース上部の緑化テラスとメインスタンド屋根上部の展望テラスは、この地域の牧歌的で雄大な景観に配慮したものであり、羊ヶ丘展望台からの眺望は、緑の連なる農業試験場の一角として違和感のないランドスケープを構成する。  選手と観客の一体感、臨場感を持たせた半完結型のU字形スタジアムと、自由に可動することのできるポータブルスタンドなどの可動観客席及びこれを含む多様なイベント対応設備は、サッカー、野球のみならず他のスポーツ、各種イベント、市民による様々な形態の利用が可能であり、サッカーワールドカップ大会後の継続的利用に積極的に配慮した計画であることは、評価に値する。  上屋根の雪処理は、堆雪エリアと落雪エリアに区分し、落雪エリアの落雪か所も2ヶ所の調整池に限定しており、下屋根の落雪の対処及び吹き溜まり対策も十分な検討の跡が見受けられる。また、広く取られたガラス面はペアガラスとし、これを垂直に配置するとともに、ヒーターによるサッシ面の結露の防止を図っており、雪対策等は明確に整理された提案。



◆コンペ報告 札幌ドーム


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