建設省中国地方建設局 山口工事事務所長 石川 次郎氏
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石川次郎 いしかわ・じろう 昭和 50年 4月 建設省入省 平成 5年 4月 近畿地方建設局兵庫国道工事事務所長 9年 6月 広島高速道路公社企画調査部長 11年 4月 現職 |
はじめに |
![]() 小郡道路 |
![]() 厚狭・埴生バイパス |
ジョイフルロード構想 |
山口工事事務所の所掌事業 |
(1)道路改築
平成12年度現在、15箇所で改築事業を実施中である。
1.国道2号小郡道路
ア)事業概要
小郡道路は、山口市四辻から同市今坂に至る延長12.6kmの4車線バイパスの道路であり、山口市陶から同市今坂の区間延長9.3kmについては自動車専用道路として平成元年度までに供用している。
現在、残る3.3km区間において、自動車専用道路となる高架橋(延長2.8km)の下部・上部工事、及び平面部の改良工事を促進中であり、平成13年春に完成供用する予定である。
イ)新技術・新工法
高架橋において、渡河幅や平面道路の交差点位置から最適スパン割を行いコスト縮減に努めるとともに、耐震性向上の観点から連続橋の採用を基本としており、最大は9径間連続PC中空床版橋である。
ウ)工事内容の周知(説明責任)
工事箇所付近には人家が多く、また、現道拡幅区間で車線の切り回しを頻繁に行う必要があることから、工事の進捗状況を記載したチラシ「小郡道路情報」をほぼ毎月1度発行し、地域住民の方への工事内容の周知に努めている。
この5月で、第37号を数えた。
エ)整備効果
・自動車専用道路網の確立
小郡道路は、山陽自動車道の当面活用区間の位置付けでもあり、山陽自動車道(宇部東〜下関JCT)28.1km、山口宇部有料道路(4車線化、自動車専用道路化)の開通と合わせて、自動車専用道路網が形成される。
なお、来年7月から開催されるジャパンエキスポ「山口きらら博」への重要なアクセス道路として大いに期待されている。
・時間短縮、定時性確保
主要渋滞ポイント「陶交差点」の解消等、時間短縮、定時性の確保が図られる。
2.その他の代表的事業
ア)国道2号厚狭・埴生バイパス
広域交通拠点(新幹線駅、高速道路IC)へのアクセスを強化する四車線バイパスであり、新幹線厚狭駅関連区間の1.7kmを暫定供用中である。山陽自動車道宇部下関線の供用(平成13年春の予定)に合わせ関連区間の暫定供用を予定している。
イ)国道9号小郡改良
小郡町内の渋滞解消を図るための四車線バイパスであり、新幹線小郡駅関連の1.0kmを供用中である。「山口きらら博」開幕に合わせバイパスとなる0.7km区間の暫定供用を予定している。
ウ)国道191号萩・三隅道路
山陰自動車道の当面活用区間となる四車線バイパスである。今年度のトンネル着工を始めとして、今後全面的に工事を進め、平成十年代後半の暫定供用を目指している。
(2)道路管理
経常的な維持工事、構造物の修繕工事をはじめ、沿道環境改善のための低騒音(排水性)舗装の実施、高度情報通信社会に対応する情報ハイウェイ構築のため、民間光ファイバーが効率的に整備されるよう、収容空間として情報BOXや電線共同溝の整備を進めている。
![]() 建設中の小郡道路 |