<建設グラフ96年11月号>

コンペ報告《北海道議会庁舎》


最も高い評価が得られた久米設計に栄冠

提案された構想設計はいずれも100年の大計に立った高水準

入選作品 株式会社久米設計

▲入選作品 株式会社久米設計


現 北海道議会庁舎
▲現 北海道議会庁舎


 北海道は9月13日、道議会庁舎等構内整備構想設計競技(設計コンペ)を行い、審査の結果、株式会社久米設計の作品が選ばれた。これは赤レンガ庁舎を有する道庁構内地区において、機能性・利便性の充実と、周辺街区にもマッチした道議会庁舎の改築、道民に親しまれるゆとりあるオープンスペースなどの整備を図るため、道議会庁舎改築及びその周辺整備の構想設計を最良のものとするのが目的。このため、高度な技術力と創造性が期待できる設計事務所を指名した設計競技を実施し、よりふさわしい構想及び設計者を選定した。
参加設計事務所は、(株)久米設計、(株)創建社、(株)中原建築設計事務所、(株)日本設計、北海道開発コンサルタント(株)、(株)北海道日建設計、(株)山下設計の7社。提案された構想設計はいずれも21世紀の幕開けを飾るにふさわしい、百年の大計に立った高水準のものが勢揃いした。
 審査は、配置計画、施設計画、構造や設備計画、周辺地域への配慮・交通処理や雪処理に対する考え方、施設利用上の動線計画、管理運営など幅広い観点から議論が行われた。  今回、入選した久米設計の作品は赤れんが庁舎に代表される構内の歴史的・文化的環境と周辺景観との調和を十分に配慮。特に道議会庁舎は赤れんが庁舎を中心にシンメトリーな配置とした象徴性・独立性をもった配置計画や、各室の配置などの機能的なプランニング、管理運営の明快さなどが総合的に高く評価された。
 なお、今回の参加設計事務所の各作品の展示会を平成8年11月25日(月)〜11月27日(水)までの日程で、道庁1階道民ホールで開催される予定。


●コンペ概要

●参加作品(五十音順)
▼葛v米設計 ▼椛n建社
▼樺原建築設計事務所 ▼鞄本設計
▼北海道開発コンサルタント ▼竃k海道日建設計
▼且R下設計