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〈建設グラフ2001年4月号〉

特集 北陸の港湾・海岸整備事業 


<直江津港エネルギー港湾>


 新潟みなとトンネルは、港湾物流や一般交通の増大に対処するため、昭和62年から建設が進められている全長約3.3km、4車線の臨時道路で、港口部海底を横断する沈埋トンネル。同トンネルは、昨年8月に貫通し、信濃川左岸・右岸が陸続きとなった。現在、左右岸の立坑、陸上トンネル部・擁壁部の建設工事も順調に進んでおり、平成14年6月のサッカーワールドカップ新潟開催前の暫定供用開始を目標としている。
 



新潟東港からケーソンを海上輸送
直江津港(港口地区)
防波堤(沖)(その4)工事

本間・りんかい・三井不動産
      建設工事共同企業体
所長 須藤 昇
 当工事は、直江津港の沖台2kmに防波堤(計画延長2,500m)を築造するものです。
 工事の特徴としては、大水深のため機械均し船を使用して基礎捨石均しを行いました。又、据付けるケーソン(約5,000t/函)が新潟東港で製作されているため、約40時間(2昼夜)を要して、直江津港まで回航しました。
 それに当たっては、気象海象情報の収集及び把握又、関係者(発注者、保安部及び漁協等)との連絡を綿密に取り合うことで事故防止に努めました。
 関係各位のご協力をえまして、平成12年10月に無事故無災害で完成しました。
コンクリートをシートで覆い採暖養生
直江津港(港口地区)
防波堤(沖)(その1)工事(本体)

清水・日本国上・日産JV  
所長 村田 康夫
 新潟東港ドライドックでケーソンを製作し、約130km離れた直江津港まで海上輸送して沖防波堤を築造する工事です。約7ヶ月の短い工期内で18函(当JVは7函)のケーソンを同時施工します。
 直江津港まで海上輸送しますのでケーソン本体は密実なコンクリートが要求されます。コンクリートは7ロツトに分けて(1ロット3m)打設。寒中コンクリートとなるのでコンクリートをすっぽりシートで覆い練炭を中にいれて採暖養生を行いました。


捨石均し精度±10pの精度を
目標に管理施工
直江津港荒浜ふ頭地区埋立事業
西B護岸工事(その3)


株式会社 福田組
直江津工事事務所所長 舟波 辰雄
 本工事は、延長約138mの捨石傾斜堤(捨石200〜500kg)と上部工の工事です。
 捨石均し精度は、内外港法面及び法肩共土30cmの規格値でしたが、出来映え・美観を考慮して土10cmの精度を目標として、管理施工しました。
 水深が浅い箇所があり、ガット船による直接投入ができず一部瀬取り施工を実施した為に他工区との工程調整に気を使いました。



延長220m、ジャケット5基の製作据付
 
直江津港(荒浜ふ頭地区)
作業基地作業桟橋設置(その2)工事

若築・東洋・日東大都JV
現場代理人 鈴木 博文
 作業桟橋設置工事は、直江津港沖防波堤ケーソンのコンクリート打ち継ぎ桟橋として平成11年度に整備されました。桟橋はジャケット構造が採用されており、ジャケットの延長は1スパン45mを8基、端部ジャケット1スパン40mを1基の全長400mです。
 当JVでは延長220m、ジャケット5基の製作据付を担当しました。工事は先行鋼管杭打設、ジャケット据付、後打鋼管杭の順で進められます。1つの工程の遅れが、その後の資材搬入及び工程に大きく左右するため、綿密な作業計画の作成実施が不可欠です。今回は、天候に恵まれた感もあるが、工程通り順調に進み無事完成することが出来ました。