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〈建設グラフ2001年4月号〉

特集 北陸の港湾・海岸整備事業 


<七尾港-13m岸壁>

七尾港岸壁(-13m)イメージパース 七尾港岸壁(-13m) 根入式鋼板セル構造

 七尾港は、能登半島地域並びに北陸地方のエネルギー・物流の拠点港、観光、レクリエーションの交流拠点基地として、地域の活性と定住化を図るための中心的な役割を担っている。
 取扱貨物としては製材品が増大し、船舶も大型化の傾向があるため、大田地区に4万トン級岸壁(-13m)が位置付けされ、平成3年度から整備に着手した。
 岸壁構造は地盤が軟弱な為、根入式鋼板セル構造(最大形状:φ20.5m、L=27m、t=12mm)で設計され、日本国内で初めて本格的な岸壁として採用された。
 工事は平成4年度に着工され、完成年次は17年を日標としている。
 



継手処理の完全実施を達成
七尾港(大田地区)岸壁(-13m)工事

東洋建設株式会社 北陸支店
七尾大田作業所所長 樹下 克則
 本工事は鋼板セル本体打設後、セル同士のジョイントとなるアーク部の打設を行うものであり、セル本体の打設よりセル同士の間隔に違いがあるため、アーク建込み時の位置決め・間隔の調整に時間を要しました。また、継手の打設後のかみ合わせ状態により継手処理(袋詰モルタル)の完全施工ができなくなる可能性があるため、継手部内のクリアを確保できる打設方法の工夫を支店・作業所一体となり考案して実施した結果、継手処理の完全実施を達成することができました。