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〈建設グラフ2001年4月号〉

特集 北陸の港湾・海岸整備事業 


<新潟みなとトンネル>


 新潟みなとトンネルは、港湾物流や一般交通の増大に対処するため、昭和62年から建設が進められている全長約3.3km、4車線の臨時道路で、港口部海底を横断する沈埋トンネル。同トンネルは、昨年8月に貫通し、信濃川左岸・右岸が陸続きとなった。現在、左右岸の立坑、陸上トンネル部・擁壁部の建設工事も順調に進んでおり、平成14年6月のサッカーワールドカップ新潟開催前の暫定供用開始を目標としている。
 



3階コンクリート打設に向け作業員一丸
新潟港(西港地区)道路(トンネル)
右岸立坑上部工事

鹿島・住友・福田共同企業体
所長 大竹 隆
 当工事は沈埋トンネルの排気施設が主目的ですが、6階に展望室が設けられ、市民の皆様に広く利用されます。建物も直線及び曲面部で構成され、優美な外観となっています。左岸、右岸の建物で一対となり、信濃川河口を横断するトンネルとして、又オアシスフロントとしても、利用が期待されております。工事も現在3階のコンクリート打設に向け作業員と一丸となって安全第一に施工を進めているところです。





各種設備工事の調整に苦労
新潟港(西港地区)道路(トンネル)
内部(その1)工事

東亜・本間・加賀田建設工事共同企業体
現場代理人  坂本 一彦
 本工事は、沈設された沈埋函内部にトンネルとして機能させるべく、継手耐火処理・内装板等を行う工事であり、通常の土木工事に加え建築的要素も多分に含まれています。
 主作業が内部の仕上げであるため、同一工事区域内に、別途発注の各種設備工事が点在しており、施工順序・施工開始時期などの各調整に苦労しました。又、トンネル内は限られたスペースであり、資材管理(搬入・搬出)に苦労が多かったですね。
 沈埋トンネルとしては珍しく、片側二車線の車道部(上下流)のほか、人が歩いて渡れる自歩道部(上下流)を有した構造となっており、歩道面に自然石洗出し舗装を施工しています。