TOPへ

〈建設グラフ2001年4月号〉

特集 北陸の港湾・海岸整備事業 


<伏木富山港(伏木地区)-14m岸壁>

伏木富山港(伏木地区) イメージパース 伏木富山港(伏木地区) イメージパース

 伏木富山港の伏木地区は小矢部川の河ロ部に位置し、流下土砂による港内の埋没や、施設の老朽化、船舶の大型化などの問題に対し、既存の港湾施設での対応が難しくなっていた。このため、これらの問題を解消し、より一層の物流機能の強化を図るため、平成元年より伏木外港の整備が進められており、現在、岸壁2バース(-10m、-7.5m)が供用されている。
 -14m岸壁は、背後に立地している製紙企業のチップ輸入量の増大や、パルプ・塩化カリウムなど5万トン級の貨物船に対応するため、平成12年度より着手し、平成15年度の完成を目指し整備が進められている。
 



起重機船を使いプレキャストブロック
13基を据付
伏木富山港(新潟地区)
岸壁(-14m)工事

佐伯・五洋・東亜JV
現場代理人 笹川 克信
 本工事では、プレキャストブロック(PC)桟橋上部工事を施工。PC版の形状寸法は22.0m×24.0m、高さ1.5m、重量1200 t で、陸上で製作し、起重機船を使い13基を据え付けます。既設鋼管杭とPC版の接合は鞘管方式であり、PC版1基当たりに鋼管杭20本で支持する設計となっています。
 無事に13基の据付が完了すると、施主より「場所打桟橋上部工のように施工できている」とお褒めの言葉をいただきました。