建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2005年3月号〉

特集・日本道路公団九州支社

沿線諸都市の生活向上と地域の活性化に貢献する東九州自動車道

日本道路公団九州支社 宮崎工事事務所

東九州自動車道は、北九州市を起点に福岡、大分、宮崎、鹿児島各県を結び、鹿児島市に至る延長約436kmの高速自動車国道である。九州の高速自動車国道のネットワークを形成するとともに、交通混雑の緩和、輸送時間の短縮など、沿線諸都市の生活向上と地域の活性化に貢献し、東九州地域の産業、経済、文化の振興と均衡ある発展を図るものだ。
路線は北九州市で九州縦貫自動車道と分岐し、途中大分県日出町及び大分市で九州横断自動車道・長崎大分線と、宮崎県清武町で九州縦貫自動車道・宮崎線と、また鹿児島県加治木町で九州縦貫自動車道と連絡する。
宮崎工事事務所・管内路線概要
宮崎工事事務所では第13次施工命令区間である都農ic〜西都ic間24.7km、及び新直轄区間の清武JCT〜北郷ic間18.8km・北郷〜日南間8kmを担当している。
宮崎県内の路線は一般国道10号とアクセスする県道都農icを起点として南下。二級河川名貫川を橋梁で通過し、川南町に入る。川南町では西側山地の山裾部・丘陵部を主として土工構造で南進。一級河川切原川を通過したあと高鍋町へ入り、県道高鍋インター線と接続する高鍋icに至る。高鍋icからは一級河川小丸川、宮田川などを橋梁で通過したあと、新富町へ入る。
高鍋町・新富町では丘陵部を主として土工構造で通過。西都市に入り、二級河川・一ツ瀬川橋を橋梁で通過し、一般国道219号と接続する西都icに至る。
清武JCT以南は二級河川・水無川を橋梁で通過しながら山間部をトンネルおよび橋梁構造で宮崎市を通過。その後は北郷町において急峻な山地部をトンネルや、橋梁及び長大切土で通過したあと、丘陵部に入り、二級河川・広渡川を橋梁で通過。県道日南高岡線と接続する北郷icに至る。同インターチェンジから日南間については線形を検討しているところだ。
▲一ツ瀬川橋(仮称)
▲宮崎西ic
▲波形鋼板ウェブを用いた
PC箱桁橋の施工状況
新技術・新工法への取り組み
東九州自動車道・大分宮河内IC〜津久見IC間、末吉財部IC〜国分IC間の両区間では波形鋼板ウェブを用いたPC箱桁橋を採用している。
従来のPC箱桁橋は、鉄筋コンクリートで箱断面を構成しているが、箱形状の側面にあたる部分をコンクリートから波形鋼板に置き換えることにより、上部構造の軽量化が図られ、基礎および下部工においてもコスト縮減が図られている。
東九州自動車道の整備効果
宮崎県は県内から県外へ移動する人の97%、逆に県外から県内へ移動する人の93%が車によるもので、自動車の利用率が全国でも高い。そのため東九州自動車道の整備によって様々なメリットが期待されている。
例えば一般国道で北九州市〜宮崎市間を利用すると、おおよそ7時間20分かかるが、高速道路を利用すると、3時間50分と大幅な時間短縮となる。また宮崎市〜延岡間ではおおよそ1時間の短縮となり、地域住民の生活利便性向上のほか、産業・経済の活性化に大きく貢献する。
また、宮崎県では歴史資源を広域的に活用した地域活性化構想「ひむか歴史ロマン街道形成」の実現に取り組んでおり、西都原古墳群をはじめとする各地の交流拠点等への観光客の増加も期待される。さらに救命救急時における搬送時間が短縮され、安全・定速走行が可能になることで患者への負担を軽減することができる。加えて万一の事故や災害などの際にも代替ルートとして機能する。

宮崎工事事務所管内東九州自動車道安全協議会

●東九州自動車道 一ツ瀬川橋(pc上部工)工事 ●東九州自動車道 鬼付女川橋(鋼上部工)工事
株式会社ピーエス三菱
九州支店/福岡市中央区長浜2丁目4-1
TEL. 092-739-7001



九州支店/福岡市中央区天神1-10-24 三和ビル
TEL. 092-781-2649


●東九州自動車道 西都北工事/松尾建設(株)・爲廣建設(株)jv

宮崎支店/宮崎市松山1丁目9-15
TEL. 0985-24-2947



福岡県直方市日吉町10-32
TEL. 0949-24-8111


●東九州自動車道 小丸川橋(鋼上部工)工事/住友重機械工業(株)・(株)名村造船所jv

九州支社/福岡市博多区中洲5丁目6-20
明治安田生命ビル
TEL. 092-283-1670



福岡営業所/福岡市博多区東光2丁目6-6
第3フジクラビル5階
TEL. 092-436-8575


●東九州自動車道 宮田川橋(下部工)工事

熊本県人吉市西間上町2479-1
TEL. 0966-24-5650


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