建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2005年3月号〉

特集・日本道路公団九州支社

九州の循環的なネットワークを形成し沿線都市の生活向上・活性化に貢献

日本道路公団九州支社 福岡工事事務所

■苅田インターチェンジ(仮称)全景
■小倉ジャンクション(仮称)全景
福岡工事事務所は、平成8年7月1日に設置され、東九州自動車道(以下「東九州道」)のうち、福岡県北九州市から同県京都郡豊津町まで(約25km)の間の建設、福岡県築上郡椎田町〜同郡大平村までの(約15km)の調査、および九州縦貫自動車道(以下「九州道」という)における2箇所の地域活性化インターチェンジ(「筑豊(仮称)福岡県鞍手郡鞍手町」および「瀬高(仮称)福岡県大門郡瀬高町」を担当している。
東九州自動車道
東九州道は、北九州市を起点として大分市、宮崎市、鹿屋市を経て鹿児島に至る九州東部を縦貫する延長約436kmの路線である。
同自動車道は、九州道及び九州横断道とともに九州の高速自動車国道の循環型ネットワークを形成し、東九州地域の産業・経済・文化の振興と均衡ある発展を図り、また交通混雑の緩和・輸送時間の短縮など沿線都市の生活向上・活性化に貢献するものと期待されている。
北九州市〜豊津町間の路線概要および進捗状況
@小倉ジャンクション〜苅田インターチェンジ(L=8.2km)
北九州市の小倉jct(仮称)で、九州道から分岐した路線は、貫風致地区の山岳地帯を2本のトンネルで抜け東進、苅田町に入り、建設が進められている新北九州空港と連絡する苅田IC(仮称)に至る。同ICから新空港までは建設中の県道新北九州空港線で連絡する。また、小倉jct(仮称)で九州道との接続に伴い、九州道の付加車線設置を行っている。
当該区間は、平成9年12月に施行命令が出され完成4車線で建設を進めており、平成13年9月に工事着手し全面展開している。土工事はほぼ概成し、2本のトンネル(長野トンネル、朽網トンネル)の掘進中であり、工事進捗率は全体で約63%である。この区間は、平成17年度内に開港予定の「新北九州空港」に間に合わせるべく進捗を図っている。
A苅田インターチェンジ〜行橋インターチェンジ(L=9.1km)
苅田ICからは,苅田町の丘陵地を3本のトンネルで抜け南進して行橋市に入り、一般国道201号と交差した後、行橋ICに連絡する。同ICは計画中の都市計画道路行橋インター線により、一般国道201号と連絡する。
この区間も平成9年12月施行命令である。暫定2車線での整備区間であり、現在、設計協議および用地交渉中である。
B行橋インターチェンジ〜豊津インターチェンジ(L=7.5km)
行橋ICからは、京都平野を東南に進み、今川を渡河した後、平成筑豊鉄道及び一般国道496号と交差して豊津町に入り、祓川を渡河して豊津ICに至り、同ICで一般国道10号(一般有料道路椎田道路)と連絡する。
当該区間は、平成10年12月に施行命令が出され、中心杭打設完了し、平成16年11月から地元設計協議中である。
椎田〜大平間の状況(L=約15km)
平成11年12月24日、椎田〜宇佐間が整備計画決定され、そのうち福岡県内の区間を当事務所が担当している。
現在、技術的調査や関連公共事業調査及び自然環境調査を完了し調査報告の準備中である。
九州縦貫自動車道
九州縦貫道は、北九州市を起点として九州の西側域である福岡市、鳥栖市、熊本市を経て、宮崎県えびの市で分岐して鹿児島市及び宮崎市に至る総延長428qの高速道路である。
小倉東ICにおける北九州都市高速との接続
小倉東ICについては,北九州高速1号線と接続する連絡等施設として平成8年12月27日に整備計画が策定されており、平成16年4月に施工命令が出され、現在北九州都市高速の小倉東ICへの接続事業として関係機関と施工に関する協定を締結し工事に着手している。
地域活性化インターチェンジ
平成16年4月に地域活性化インターチェンジとして筑豊インターチェンジ(福岡県鞍手郡鞍手町)および瀬高インターチェンジ(同県山門郡瀬高町)の施行命令が出され、現在関係機関と協議中である。
JH九州支社福岡工事事務所の整備事業に貢献する精鋭企業群
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