建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2004年8月号〉

特集・北海道の農業
十勝支庁

畑作・酪農・畜産を柱とした大規模経営が進展

気候・風土に根ざした活力ある農業・農村づくりを推進

▲畑地帯総合整備事業雄馬別地区(芽室町)
農業集落環境管理施設(堆肥製造施設)
管内概況
十勝は西に日高山脈、北に大雪連峰、東に白糠丘陵、南に太平洋と3方を山に囲まれた地形で、その中央を北西から南東に貫く十勝川とその支流が平野を潤している。
地形は比較的平坦であることから、機械化による大規模経営が進展し、畑作・酪農、畜産を柱とする十勝農業の単位当たりの生産性は国際的にも高い水準となっている。
畑作における主要作物は大豆、小豆、菜豆、秋まき小麦、馬鈴薯、てん菜であり、特に秋まき小麦は畑作物の中で最も機械化・省力化が進み、広く作付けされている。
家畜飼養頭数は全道の4分の1を占める乳用牛が飼育され、生産乳量も全道一である。さらに肉用牛も全道の飼養頭数の約40%を占める。
耕地面積は257,600haで、全道の21.9%、1戸あたりの平均耕地面積35.1haは全道平均17.4haの約2倍。(平成15年度実績)
農業産出額は2,513億円(平成14年)で全道の23.8%を占め、昭和50年の1,057億円から見ると28年で約2.4倍となっており、19年連続で2,000億円台を維持している。
▲畑地帯総合整備事業(担い手育成型)雄馬別地区
農業農村整備事業
今年度の農業振興部の全体予算は150地区で約205億円となった。整備事業では近年の国際化の進展に対応した、競争力の高い、効率的で安定的な農業経営を可能とする生産基盤の整備を総合的に実施する。また、農村地域の活性化を目指し、住みよい農村の形成に向けた地域環境・生活環境の整備、農村の持つ豊かな自然環境・生態系の保全に資する事業を積極的に進める方針だ。


HOME