建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2004年8月号〉

特集・北海道の農業
上川支庁

産地ブランドの確立を目指した取り組みを推進

地域資源を生かし、農村の多面的な機能を創出

上川支庁は北海道のほぼ中央の内陸部に位置し、総面積9,852km2、全道の約11.8%を占め十勝、網走に次いで3番目の広さを誇っている。
現在の耕地面積は129,000ha(平成15年)で、このうち、水田は62,300haであり、全道に占める割合は25.7%と、空知に次ぐ稲作中核地帯となっている。
最近の取り組みとしては、生産流通面では高品質米生産や安全・安心のクリーン米生産に向けた統一栽培基準を作成し、上川産米ブランドの確立を推進。また、均質で安定した出荷に向け、広域カントリーエレベーター等の整備が計画的に進められている。
野菜作りでは広域出荷を視野に入れ、上川北部地区で冷涼、低湿な気象条件と豊富な有機物資源を活用してクリーン農業を基本とする「テッペンランド」ブランドの産地形成に積極的に取り組む。
平成16年度の農業農村整備、国営事業16地区153億円、かんがい排水事業6地区、国営造成土地改良施設整備事業1地区、総合農地防災事業1地区、調査地区8地区、道営事業80地区118億円、団体営事業11地区3億円(非公共を除く)の合計107地区271億円の実施を予定している。
また、自然災害を緩和する働きや、都市住民を含めた多くの人々へやすらぎやゆとりを提供する農村の多面的な機能の創出にも取り組んでいる。特に農村生活を体験できるふれあいファームやファームイン、地場産品を生かしたファームレストランのほか、都市・農村交流関連施設などの整備も進められている。


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