建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2020年7月号〉

【寄稿】

三遠南信安全協議会の活動

三遠南信青崩峠道路安全協議会会長 五洋建設(株) 名古屋支店
平成30年度 三遠南信小嵐トンネル本坑工事 現場代理人
 青木 英一


 青崩峠道路工事連絡協議会は、飯田国道事務所が整備を進める高規格幹線道路「三遠南信自動車道」のうち、長野・静岡県境の長野県飯田市南信濃八重河内から静岡県浜松市天竜区水窪町奥領家に至る延長5.9kmの建設に携わっている企業で構成されており、会員は5社5工区(6月15日現在)です。
 青崩峠道路は、日本を二分する大断層である中央構造線近傍に位置し、トンネルを主体とした工事を進めています。現在施工しているのは、トンネル工事、PC上部工事、道路建設工事ですが、この中でも工期が最も長期におよぶのは延長4,998mの県境トンネルです。  現在、長野県側と静岡県側よりそれぞれ掘削作業を行っており、長野県側より五洋建設、静岡県側より安藤・間がトンネルの施工を進めています。
 また、その発生土を利用して本線道路盛土等を神稲建設、木下建設、PC上部工事を川田建設が行い、順次「三遠南信自動車道」の完成に向け努力しています。
 青崩峠道路連絡協議会の活動として、月に1回、第4木曜日に飯高道路3工区と合同で安全パトロールを実施しています。各工事現場を巡回した後、安全会議を開いて、点検結果や是正について議論し、品質と安全の向上に努めています。
 この他、毎週木曜日には週間工程会議を開催し、作業及び工事用道路を通行する車両の調整、事故事例や不具合事例、国交省通達等の情報共有を行っています。
 地域貢献として、現場見学会の開催や地域のお祭り等のイベントに積極的に参加、さらに現場に近接している小嵐川の清掃活動を行うなど地域住民の方々との交流を深めています。
 最後に、青崩峠道路工区の今後は、工事着手する工区が増えていく予定です。材料搬入などの大型車両、工事業者が今まで以上に多くなるため、より一層の業者間の情報共有、地域住民の方々のご理解が必要となってきます。今後も協議会活動を通して、地域住民の方々との交流を図り、無事故無災害で、少しでも早く工事が完成するよう取り組んで参ります。


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