建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2020年5月号〉

【ズームアップ】

地域のニーズに応え自然と調和した安心・安全な居住空間づくり

―― 地域材仕様で暖かみある住戸と集会所整備でコミュニティを形成

木古内町港団地建替工事

外観完成イメージ

 木古内町は道南西部地区に位置し、北海道新幹線が最初に停車する町で、山と海に囲まれた自然を残す地区。また、新幹線開業時に建設された木古内町観光交流センター施設「道の駅・みそぎの郷きこない」では渡島・桧山管内南西部9町の“広域連携拠点”として地域活性化を進めている。

■港団地建替経緯

 すみやすいまちづくり木古内町を目指し、建設を進める木古内町港団地建替事業は、昭和45年から48年に建設された公営住宅で老朽化が進み、安心で安全な住みよい公営住宅として建替が必要となっていた。
 そこで平成29年度に基本設計、平成30年度に実施計画に着手し、令和元年6月より建設工事が進められている。令和2年6月完成予定。

■整備趣旨

 建設にあたり、「木古内町長寿命化計画」を基に【自然と調和し、安心・快適な生活を支える公営住宅づくり】を基本理念にユニバーサルデザインを採用し、子供からお年寄りまで誰もが暮らしやすい公営住宅の整備を進める。
 内装については、「木古内町地域材利用推進方針」に沿って道南杉を使用し、明るく温かみのある居住環境づくりの実現を図っている。

■施設特徴と完成後の維持整備

(1)少子高齢化や世帯規模の縮小などを踏まえ、ニーズに対応した住戸の整備を図る
(2)2階に集会所を整備し、災害時には一時避難所として、また、平常時は良好なコミュニティを形成するためのスペースとして、地域で安心して暮らせる環境づくりを目指す。
(3)完成後も長寿命化を目指し、計画的な改善、修繕を行い良質な公営住宅ストックの維持を図り地域に長く住み続けられる住宅・住環境づくりを推進する。


HOME