建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2020年3月号〉

【topics】

担い手育成の取り組み報告や外断熱工法の経緯と採用状況など発表

札幌市都市局 令和元年度建築部技術発表会

技術・研究発表に多くの職員が参加


 札幌市都市局建築部は、1月16日(木)本庁舎内会議室で「令和元年度 建築部技術発表会」を行った。
 この発表会は職員が業務を通じて取り組んだ新技術・研究等について発表し、職員相互の情報交流を図るとともに、発表を通じて説明能力・プレゼンテーション能力を養うことを目的に平成8年に始まり24回目となる。
 今回は(1)担い手育成の取り組みについて(2)札幌市における外断熱の取り組み(3)札幌ドームアリーナ照明改修工事について(4)アースチューブの導入効果検証について(5)床暖房方式の比較検証について一をテーマに建築部職員が研究・活動発表を行った。
 最初に、佐藤博都市局長が、技術発表会の目的に触れ「普段より、技術の共有や発表能力、説明能力を高めることが重要」この発表会の意義を話し期待を込めた。
 最初に建築保全課中野佑己・裏啓汰さんの「担い手育成の取り組み」では、労働力人口の将来推移計や平成9年から約20年の建設業の現状として就業者数の推移など各統計に基づき“建設業の人材確保・育成”として小学生の現場見学会など取り組みを報告した。
 次に、建築工事三係長岡崎正晃さんは「札幌市における外断熱の取り組み」と題し、市は平成15年から市有建築物の外断熱に取組を決めて以来、学校が31校、市営団地6団地33棟を建築してきた。また、札幌市が平成20年に「環境首都・札幌」を宣言し、地域環境問題の取組を進めている。状況説明と共に今後も外断熱の維持・管理も重要や温暖化を考慮した対策を考える必要性があると提起した。
 電気設備課常本雄亮さんは、札幌ドームアリーナ証明改修工事について報告。照明要件でスポーツ競技により点灯位置、角度、明るさ、照明台数など基準に合わせた照明改修作業が必要となるとの説明があった。
 機械設備課海鋒明久さんが「アースチューブ導入効果」の検証報告、佐藤恭平さんが「床暖房方式の比較検証」報告を行った。
 前半の講評で大島佳之建築部長は、担い手育成では建設局中心にプラン策定中、広報・PR活動は重要、子供対策も効果。外断熱について民間に普及しない点はコスト面か、市民にPRしていくことも重要と考える一などと述べた。

職員相互の情報交流を図る


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