建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2020年3月号〉

【寄稿】

東環出張所支部工事安全協議会の取組み

 株式会社福田組
 現場代理人
加藤 理

( 仮称) 岐阜IC から東を望む


 東海環状自動車道は、愛知県豊田市を起点とし、愛知県瀬戸市、岐阜県岐阜市及び大垣市等の主要都市を経て、三重県四日市市に至る延長約153kmの高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)です。
 本事業は、中京圏の放射状道路ネットワークを環状道路で結び、広域ネットワークを構築することで、環状道路内の渋滞緩和、沿線地域の地域産業・観光産業の支援、災害に強い道路機能の確保に寄与します。
 東環出張所支部工事安全協議会は、東海環状自動車道のうち、岐阜ICから関広見IC周辺の工事を行う47業者(R2.2月末現在)と、発注者である中部地方整備局岐阜国道事務所の東海環状自動車道出張所で構成され、2つの分会に分かれて活動しております。
 具体的な活動内容は、工事間の連絡調整会議を隔週で開催し、他工区の状況把握及び工程調整、地域住民の皆様からの意見や要望の伝達、安全向上に繋がる事例、その他国土交通省通達等の情報共有を行うことで、高品質で円滑な施工かつ無事故完工を目指しております。

( 仮称) 岐阜山県第一トンネル山県市側坑口付近


 また、労働災害、公衆災害、品質トラブル等を未然に防ぐことを目的に、毎月1回発注者と受注者とが合同で各工事の安全パトロールを開催しております。それぞれの立場・視点から感じたことを気兼ねなく意見を交わし、更なる安全と品質の向上を図っております。
 他にも工事に関する情報提供資料を毎月1回作成し、各自治会長様を通じ地域住民の皆様へ回覧を行っております。工事内容や進捗状況、規制箇所、誘導員の配置状況等をあらかじめ知っていただき、ご理解とご協力をいただくことで円滑に工事を進めております。
 当協議会における担当範囲では、関広見ICから山県IC間が2020年3月20日開通予定であり、山県IC以西から岐阜IC周辺においては、2024年度の開通を目指し、全長約4.9kmの(仮称)岐阜山県第一トンネルの工事継続、高架橋下部工事も全面展開されており、事業も最盛期を迎えております。
 今後も当安全協議会においては、活動内容の充実を積極的に図り、発注者・受注者・地域住民間の更なる信頼関係の向上、無事故・無災害での完工で1日でも早く地域住民の皆様に快適な道路空間を利用していただけるよう努めてまいります。

山県ICから東を望む


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