建設グラフインターネットダイジェスト
〈建設グラフ2020年1月号〉
【寄稿】
労働災害の撲滅と工事の円滑な推進を目指す金沢港の協議会活動
金沢港工事安全連絡協議会
事務局(東洋建設株式会社)
西村 建二 |
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クリーンビーチ石川 ビーサン跳ばし世界選手権in 金沢 |
1.協議会について
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金沢港工事安全パトロール |
私たち金沢港工事安全連絡協議会は、国土交通省北陸地方整備局発注の金沢港無量寺岸壁再整備事業に関連する工事受注者が、相互の連絡を密にし安全衛生管理の円滑な運営を図ることで、「労働災害の撲滅」「健康かつ能率的な作業環境の確保」を行うことを目的に組織されています。現在、南地区の岸壁築造工事2件、岸壁前面の改良盛り上がり土除去を含めた泊地浚渫工事1件、浚渫発生土の陸上運搬工事2件、計5工事(6業者)を会員とし活動しています。
2.協議会活動内容
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金沢港整備事業 学生見学会 |
安全連絡協議会の主な活動内容としては、工事を安全に且つ円滑に推進するために、従来の①発注者との合同パトロール等による安全管理体制の点検・改善活動、②地域イベントへの参加などによる近隣住民とのコミュ二ケーション増進活動、③対外調整窓口業務等に加え、④石川県発注による岸壁背後地におけるクルーズターミナルビル建設工事を含めた50件を超える工事受注地元業者との工程調整および諸問題発生時の発注者との協議等の業務を行っています。
3.今後の取り組み
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港フェスタ金沢 消波ブロックお絵描き |
現在金沢港無量寺岸壁再整備事業は最終年度を迎え、年度末の事業完工を目指し最盛期を迎えています。岸壁築造工事においては、海上地盤改良、控えコンクリートおよびタイロッドの施工を終え、最終的な仕上げとなる上部コンクリート、エプロン舗装の施工に着手しています。泊地浚渫工事においてはポンプ浚渫が完了し、海上地盤改良盛り上がり土のグラブ浚渫を残すのみとなっています。また浚渫土の陸上運搬工事もこれから本格的に着手していきます。
しかしこれから厳しい冬を迎えます。特に日本海の季節風による海象の悪化により、港内作業とはいえ波浪の影響を受けるため、海上および岸壁作業時の安全環境対策等を十分検討し作業しなければなりません
本協議会は、金沢港湾・空港整備事務所をはじめとする関係機関との連携を図り、港内航行船舶や近郊在住の方々の理解と協力を得ながら、良好な作業環境のもと労働災害の撲滅、工事の円滑な推進を目指し、無事事業完工ができるよう協議会会員一同が互いに協力しあい、活動を行っていきたいと思います。
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