建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2019年10月号〉

【寄稿】

三遠南信安全協議会の活動

 三遠南信安全協議会長 戸田建設 名古屋支店
 平成28年度 三遠道路3号トンネル新城地区工事 監理技術者
小山 晋哉



 現在工事中の三遠道路(21.0km)は、平成31年3月2日に開通となった佐久間道路(6.9km)の東栄ICから平成24年3月4日に開通となった鳳来峡ICまでの区間の開通にむけて工事を進めております。
 本事業は、三遠南信自動車道(国道474号)の長野県飯田市山本から静岡県浜松市北区引佐町に至る延長約100kmの高規格幹線道路を整備し、沿線地域間の所要時間が短縮されることにより、「地域の活性化」、「医療サービスの向上や救急医療への迅速な対応」、災害発生時に新たな緊急輸送路を確保することで「災害に強いネットワークの形成」に期待がされております。
 三遠南信安全協議会(引佐監督官詰所支部)は、三遠道路施工区間に関係する、発注者(浜松河川国道事務所)及び受注者7社8作業所(令和元年9月5日現在)で構成されております。
 具体的活動内容は、毎週木曜日に工程会議を開催し工事施工に伴う連絡調整と事故事例や不具合事例、国交省通達等の情報共有を目的とし円滑な施工、無事故完工、品質トラブルゼロを掲げております。又、労働災害、公衆災害、品質トラブルを未然に防止することを目的とし、毎月1回受注者と発注者とが合同でパトロールを開催しております。パトロール後は、それぞれの立場や視点から目で見て感じたこと、気づいた事について議論を重ね作業所の更なる安全と品質の向上、改善を図っております。
 地域貢献としては、工事区域沿線の除草活動に加え地域住民を対象としたかわら版の配布、現場見学会開催を行い地域住民への親睦を深めると共に工事に関する理解を深めて頂くものとして活動しております。
 最後に本安全協議会については、今後も活動内容の充実を図り発注者・受注者・地域住民との信頼関係の更なる向上、「無事故・無災害」で工事の完成を目指して活動に取り組んで参ります。


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