建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2019年9月号〉

【寄稿】

青海川橋工事連絡会の活動について

 青海川橋工事連絡会、(株)谷村建設 現場代理人・監理技術者
高橋 剛


青海川橋全景

1.はじめに

 青海川橋は日本海側の基幹線である国道8号の新潟県糸魚川市にある二級河川青海川に架かっている橋梁です。  西側は「天下の嶮」親不知地区があり、青海川上流には国の天然記念物であるヒスイ峡、東側には糸魚川ジオパークのジオサイトのひとつである青海海岸がありヒスイをはじめとして様々な岩石を観察することができます。  青海川橋は竣工昭和45年、PC単純ポステン橋、4径間、橋長約110mの橋梁です。汀線からの距離が約50m程度で、波浪や飛来塩分の影響を受ける厳しい塩害環境にあり、損傷が激しいため架替事業が開始されました。  現在、架替事業が本格的に始まったところで、う回路を構築するための工事用道路や消波提などの仮設工事を施工しています。

2.青海川橋工事連絡会の活動について

 青海川橋工事連絡会は、青海川橋の架替事業に係る受注者で組織されており、3社・4工事が会員になっています。  1月に1回、連絡会を開催し、工程について連絡調整の実施、安全や施工についての情報交換を実施しています。  地元への工事の説明性向上として、毎月工事の進捗状況を記載した回覧板を、工事連絡会として配布しています。回覧板は地元代表の方に届けに行くので、月に一度地元代表の方と意見交換ができる良い機会にもなっています。  地域貢献活動としては、現場が海岸沿いであるので、海水浴シーズンに合わせて海岸の清掃を実施しました。
海岸清掃活動

3.おわりに

 架替事業は始まったばかりで、これから本格的になっていきます。また、これから台風や冬の波の高いシーズンを迎えるので、より一層の安全管理活動に努めていきます。工事連絡会の会員全員が無事故・無災害を達成し、より良い施工ができるように有意義な連絡会活動を行っていきたいと思います。


弁天大橋工事連絡会の活動について

 弁天大橋架替改良工事、弁天大橋工事連絡会 会長、株式会社笠原建設
巻渕 康弘


1.はじめに

 弁天大橋の架替工事は、高田河川国道事務所が進める国道8号糸魚川地区橋梁架替事業の対象橋梁9橋のうちの1橋です。国道8号の海岸沿いにある橋梁は、早くから塩害の影響を受け、架橋10年後から毎年のように、補修や補強を繰り返してきました。
そこで、特に損傷が激しい9橋梁が補修による対策が困難であると結論づけられ、架替等の抜本的な対策を平成21年度より進めています。
 弁天大橋は平成29年度より工事着手し、平成31年3月29日から新橋に交通を切り替えしました。一方、周辺では舗装工事、撤去工事等を継続して行っています。
 連絡会の会員は、新橋が完成した事もあり7月末現在で2社により運営しています。

2.連絡会の活動

 工事連絡会の活動の目的は、一般国道8号 弁天大橋付近において工事を行う請負者間の安全施工に関する緊密な情報交換を緊密に行うと共に、非常時における臨機の措置を予め定める等の連絡調整を図り、協力して工事を安全かつ円滑に実施することを目的としています。
 連絡会は月1回、第4木曜日に工程調整や地元行事の確認、各社要望事項・通達事項を協議しています。現場が隣接しているため、緊急の工程調整や安全確保を常に行えるように連絡が取れるようにしています。また、地元住民に対しては定期的に工事情報の配布や地区行事に積極的に参加するなど、交流を深めてきました。
 安全パトロールについては、高田河川国道事務所工事安全対策協議会の糸魚川地区工事安全対策協議会パトロールを月に1回、2現場を抽出して行っており、これに連絡会の会員も全員参加しています。
 弁天大橋の架替工事は今後、旧橋撤去工事がメインとなります。旧橋撤去工事は現道脇で大型クレーン等を使用するため、一歩間違えば即重大災害に繋がる事が予想されます。今後も引き続き工事連絡会会員が一丸となって無事故・無災害で、1日も早く地域の皆様に利用してもらえるように、工事の完成を目指していきます。


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