建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2019年8月号〉

 副局長インタビュー 留萌振興局

地域住民の安全で安心な暮らしや経済活動を担う地域間交通アクセスの整備や防災事業を推進する

 北海道 留萌振興局 副局長(建設管理部担当)
勝谷 裕
 かつや・ゆたか
 昭和37年10月24日生、札幌市出身
 昭和60年3月 都留市立都留文科大学文学部英文学科 卒業
 昭和60年4月 入庁(留萌土木現業所)
 平成4年1月 札幌土木現業所
 平成11年1月 建設部建設企画室企画調整課
 平成13年12月 建設部住宅課主査
 平成16年4月 知事政策部主査
 平成18年4月 建設部総務課主査
 平成22年4月 建設部空港港湾局物流港湾課主幹
 平成24年4月 建設部総務課主幹(兼総務部人事局人事課主幹)
 平成26年4月 檜山振興局地域政策部長
 平成28年4月 建設部建設政策局建設管理課長
 平成30年4月 留萌振興局副局長(建設管理部担当)

──本年度の事業推進にあたり抱負をお聞かせ下さい
勝谷 昨年7月、留萌建設管理部管内においては、大雨により河川の氾濫や農地の浸水などの被害を受けました。このため、まずは日常的に職員全体が防災に対する意識を強く持ちながら業務に当たることが必要と考えています。
 こうしたことから、地域の消防など関係機関とともに代替路となる道道での緊急輸送訓練を行うなど地域の皆様の安全・安心な暮らしの確保のために備えているところです。
 また、地域の安全・安心の確保に資する治水や防災施設とともに、地域の力強い経済活動が可能となるよう、広域交通や地域内交通のネットワークの形成に向けて着実に社会資本の整備を進めていくことが我々の使命であると考えています。
 このため、本部、事業課、出張所が一体となって業務を進めてまいります。
── 安全で安心な地域づくりや防災対策強化に向けた取組みについてお聞かせください
茂築別川総合流域防災事業
勝谷 橋梁の長寿命化対策の取組として、稚内天塩線の天塩河口大橋や豊富遠別線の雄信内大橋の補修を実施してまいります。
 また、洪水対策として古丹別川や茂築別川などの河川改修事業を進めるとともに、土砂災害に備え暑寒別川や北産士小学校沢川などの砂防事業、留萌南町4丁目2地区の急傾斜地崩壊対策、留萌礼受の雪崩対策、土砂災害防止法に基づく基礎調査の実施及び土砂災害警戒区域の指定を引き続き進めてまいります。
── 令和元年度予算執行にあたり北海道の基幹産業、農業・水産業の向上や観光振興、環境整備事業などの取組をお伺いします整備事業などの取組をお伺いします
名寄遠別線特定交付金事業
勝谷 国道232号を補完し地域間の交通アクセスを向上させる留萌小平線の整備や、国道40号と232号を結んで上川北部圏と留萌北部圏の短絡ルートを形成する名寄遠別線の整備を引き続き進めてまいります。留萌市内の見晴通では、道路の拡幅・縦断勾配の緩和・ネットワークの形成などを図るため街路事業を実施しており、今年度は用地測量・物件調査、用地補償等を進めてまいります。
 また、管内の主要産業のひとつである漁業の振興を図るため、別苅漁港の防波堤改良、初浦漁港などの航路浚渫を行うとともに、苫前漁港海岸の高潮対策を継続して進めてまいります。
別苅漁港施設機能強化事業

── 社会資本整備事業の担い手として地域社会に貢献し災害時における復旧対策を担う建設業界への要望・期待などお聞かせ下さい
勝谷 建設業界はこれまでも社会資本の整備や維持管理、除雪、災害対応などを担うとともに、地域における雇用の受け皿や地域振興の担い手として重要な役割も果たしていただいています。一方で、将来にわたってこうした役割を担い続けていただくためには、担い手の確保が喫緊の課題となっています。
 建設業界の皆様には、建設業の持続的な発展のためにも、今後も経営力や技術力の強化、建設業の担い手づくりなどに向けた取組を、引き続き進めていただきたいと考えております。
 留萌建設管理部といたしましても、こうした課題の解決に向けて、安定的な公共事業予算の確保はもとより、建設業の役割や重要性についての理解を広げ、建設産業における就業環境改善や生産性の向上に、連携して取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

HOME