建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2019年6月号〉

【ズームアップ】

地域医療の担い手看護師育成に向け授業・学習環境の整備図る

―― 多様な施設機能と体育館併設の新校舎建設

釧路市立高等看護学院改築事業

外観完成イメージ

■建設の経緯・整備主旨

 釧路市が建設を進めている、「釧路市立高等看護学院は、昭和11年4月に市立釧路病院附属看護婦養成所として開設された。
 その後、昭和59年9月に現在の校舎、釧路市立高等看護学院が完成し、昭和60年より開設された。現在まで34年が経過し、施設の経年劣化や老朽化が著しく、看護教育カリキュラムの改定等により、現在の校舎ではニーズに対応できる授業環境及び学習環境が整っているとは言えない状況にある。
 そこで、地域医療の充実を図るうえで、重要な役割を担う将来の看護師を育成するため、現在のカリキュラムに即した学習環境を整備することを目的に、体育館併設の新校舎を建設することになった。

■施設の特徴

 新校舎棟の2階部において、既存の精神科病棟と渡り廊下により接続する計画で、精神科病棟を介することで病院本棟とも行き来が出来る動線計画となっている。また、図書館や実習室、情報処理室等を整備し、学習内容の充実を図る。
 3階には、学生の団欒やコミュニケーションの充実を図るため、学生ホールを配置する。5階には、屋内運動場を整備し、軽度な運動及び卒業式等の行事にも対応できるよう計画している。


HOME