建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2019年5月号〉

【タウンリポート】

2019年 自治体企画

◆ 北海道北見市
◆ 北海道紋別市
◆ 北海道網走市
◆ 北海道小清水町
◆ 北海道岩見沢市




都市再生整備事業で新庁舎建設や高栄・親交団地建替等の継続

北海道北見市

北見市長
辻 直孝

 北見市の平成31年度(令和元年度)予算は総額1,145億8288万円(前年当初比1.8%減)で一般会計は728億円(前年当初比1.6%減)となった。
 また、一般会計の内、普通建設事業費は温根湯中学校、常呂保育園などの建設事業により、129億5,729万4,000円(3.7%減)を計上している。
 今年度は都市再生整備事業で、新庁舎の建設及びまちきた大通駐車場ビル解体工事など34億929万6,000円を計上した。
 また、土木費は13.3%減の71億4,411万7,000円を計上。高栄E団地、親交団地の建替等で16億1,299万2,000円を盛り込んだほか、生活道路改良舗装事業では、川沿町2号道路ほか12路線、西28号道路、端野町163号線、留辺蘂町留小東通りなど。測量設計では、三輪第四9号道路ほか8路線、旧ふるさと銀河線関連道路などの整備事業を進める。
 道路整備事業では青葉通道路、西10号上仁頃間道路などの整備事業を推進する。
 水道事業会計では、施設整備事業で配水管布設替工事、金華浄水場受変電設備更新工事など、54億3,591万3,000円を予算計上している。
 衛生費は11.9%減の38億80万9,000円を計上。大和最終処分場整備事業に5億6,309万8,000円のほか、廃棄物処理施設整備事業を盛り込み、衛生施設の安定化・長寿化を図る。

新庁舎完成予想パース(北面)

「流氷砕氷船ガリンコ号」の後継船建造へ観光誘客を図る

北海道紋別市

紋別市長
宮川 良一

 平成31年度の予算は、一般会計が前年度当初比4.4%増の192億2755万8千円となり、特別会計と合わせた総額は、前年度当初比2.8%増の250億2331万円となった。また、一般会計のうち、普通建設事業費は、前年度当初比1.5%減の25億5954万3千円を計上した。
 主な建設事業としては、昭和62年2月に就航して以来、今や、本市の観光施策を展開する上で無くてはならない存在である「流氷砕氷観光船ガリンコ号」について、本市における最大の観光誘客ツールとしての一層の磨き上げを図るため、今後2か年をかけて後継船を建造する。また、老朽化が進む大山児童センターの移転建替工事に着手し、来年度の開園を目指すほか、まちなか居住人口の拡大に向けて、引き続き、「まちなか市営住宅」の整備を推進し、年内に2棟目の完成・入居開始を目指す。
 農業基盤整備については、小向地区営農用水施設の整備や宇津々地区における自家発電設備の導入など、農業用水の安定供給に引き続き努める。
 道路整備については、旧広域紋別病院跡地に隣接する緑町第36号線の改良整備を実施し、発達支援センターや大山児童センターの整備に併せ、施設利用者及び地域住民の安全性の確保や利便性の向上に努めるとともに、幹線道路の長寿命化に向けた維持補修や道路照明のLED化を推進するほか、機能の低下した路線の改修工事を計画的に進める。
 港湾施設については、引き続き、国と一体となって第2船溜西物揚場における屋根付き岸壁の早期完成を目指すとともに、隣接する背後地施設の整備に着手する。
 下水道整備については、アクアセンター管理棟の耐震化や老朽施設の更新に計画的に取り組むなど、引き続き、安定的な給水と適切な汚水処理に努める。

西紋こども発達支援センター(今年度供用開始)

新庁舎建設基本構想の策定に着手

北海道網走市

網走市長
水谷 洋一

 平成31年度予算は総額368億109万7,000円で、前年度当初比0.5%の増額となった。
 一般会計は233億3,648万3,000円で0.1%の増額となり、そのうち、普通建設事業費として22億2,578万1,000円を計上した。
 都市基盤整備では、市道の整備及び改修事業に1億6,250万円を計上したほか、郊外地区道路整備、橋梁長寿命化修繕を進める。
 また、歩道整備では、北西3丁目斜線、一中グランド線などの歩道新設、改修工事を進める。
 市道等除雪関係では、651路線の除雪、54カ所のロードヒーティング管理のほか、設備の更新を進め、除雪作業車の更新を図る。
 港湾事業では、南防波堤や川筋地区物揚場整備、第4ふ頭岸壁改良やモヨロ地区緑地整備を推進する。
 生活安全事業では、河川整備や道路冠水対策、下水道冠水対策を推進するほか、市役所の建替えに向けて、網走市新庁舎建設基本構想の策定に取り組む。
 生活環境事業では、空き家等解体補助金を継続して計上し、水道施設の整備では、導配水管布設、導水管防護、浄水・配水施設補修等のほか、下水道補助事業で浄化センター、スラッジセンター、ポンプ場、汚水管の更新を行う。
 地域福祉事業では、潮見地区認定こども園の整備に係る補助を行い、安心して子育てのできる環境づくりを推進する。
 網走市は、市民と一体となって、まちの持つ魅力を最大限に活かしたまちづくりを進め、「ひと・もの・まち」が輝き続け、誰もが健康で安心して暮らすことのできるまちの実現に向けた施策に取り組む。

現市役所本庁舎

社会資本整備事業で橋梁架替・長寿命化や町道整備を推進

北海道小清水町

小清水町長
久保 弘志

 平成31年度予算は総額71億1002万8000円で前年比0.3%の増額。一般会計では、前年度3.6%増額の52億6400万円となった。
 項目別に総務費では、昨年に引き続き、移住・定住人口の確保、雇用の拡大及び町民の住環境の向上を図ることを目的に、民間賃貸住宅建設促進事業費2000万円を計上した。
 民生費では、温泉宿泊施設ふれあいセンターの施設整備費として437万8000円を計上し、浴室外壁の修繕や脱衣所床張替を行う。
 農林水産業費では、道営草地畜産基盤整備事業負担金3925万円、緑ダムの農業水利施設を活用し、小水力発電施設を道営事業で整備することとして、工事等負担金を計上した。
 商工費では、リリーパーク内の駐車場整備、原生花園インフォメーションセンターの送水ポンプ整備工事を行う。
 土木費では、社会資本整備総合交付金事業で橋梁長寿命化整備工事、オホーツク海岸道路、舗装修繕工事(700m)、農道保全対策事業で小清水第4地区16線基幹道路の改良・舗装を行う。町道路整備事業として、小清水市街東第3裏通り、西第3南裏通りの整備工事を進める。また、北海道から譲渡される旧小清水高校教員住宅の修繕費として1380万6000円を計上した。
 教育費では、多目的研修集会施設の外壁修繕工事5594万4000円のほか、老朽した多目的運動公園総合管理棟の新築工事3615万3000円を計上し、社会教育施設を整備する。
 小清水町の役場庁舎は、昭和37年に建設し、平成19年に内装の大規模な改修工事を行ったが、現在の耐震基準を満たしていない。そのため、防災拠点となる庁舎建設に向けた委員会を立ち上げ、検討していく。

観光の拠点として連日にぎわいをみせる「小清水ツーリストセンター」

新庁舎建設や栗沢文化交流施設建設に着手

北海道岩見沢市

岩見沢市長
松野 哲

 岩見沢市の平成31年度予算は総額で前年度当初比0.5%減の920億7400万円。一般会計は同比1.0%増の502億円となった。
 今年度の重点分野の取組みは、“地域で支え合う安全・安心なまち”として、昨年の胆振東部地震によるブラックアウトの経験を踏まえ、拠点となる避難所を中心に、非常時を想定した電源設備等の確保・充実を図るため8900万円を計上した。また、2020年10月の供用開始に向けて、栗沢文化交流施設の建設工事に着手する。さらに、冬期間における市民の安全・安心な暮らしの確保のため、除排雪事業に14億1192万円を見込んだ。
 “活力と賑わいに満ちた魅力あふれるまち”として、農業排水路の改修整備を進めるとともに、南利根別排水機場の機能向上に向けた実施設計に取り組むほか、“豊かな心と生きる力をはぐくむまち”として、昨年に引き続き、東小学校の改修工事に8億9915万円を計上した。
 “自然と調和した快適で暮らしやすいまち”として、道路改良舗装、橋梁補修、道路照明灯LED化などに17億2130万円、街路事業では、地域間連携ルートの役割を担う東17丁目通に5億5130万円を計上した。
 また、老朽化した送水管・配水管などの更新及び耐震化のために8億2903万円を計上したほか、下水道築造事業では7億5209万円を計上し、普及促進や改築更新、大雨による浸水被害の防止等を進める。さらに、地域間の情報通信格差の解消を進め、様々な分野でのICT利活用に向け、BWAの基地局整備等を推進する。
 “市民とともにつくる持続可能で自立したまち”として、市庁舎建設事業に3億8000万円を計上し、新庁舎の実施設計・準備工事を行い、建設工事に着手する。

現市役所本庁舎

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