建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2019年6月号〉

【寄稿】

まつやまの交通をスムーズに

―― 松山外環状道路を整備

 国土交通省 四国地方整備局
 松山河川国道事務所 所長
西野 毅


インター線終点部(国道56号交差点付近)
余戸西第4、第5高架橋上部工架設状況(松山空港向き)
余戸南側道跨線橋(松山IC方向)
余戸西第7、第8高架橋下部工事完成(松山空港向き)

はじめに

 国土交通省四国地方整備局松山河川国道事務所では、県庁所在地である愛媛県松山市において、地域高規格道路「松山外環状道路」として、延長約20kmを国・県・市が協同で事業を進めております。

松山の幹線道路の現状

 松山市内の中心部や松山空港と松山IC間の移動は、国道33号や市道松山環状線を経由した流動が多く、通勤時間帯には周辺道路を含めて慢性的な交通渋滞が発生しています。

松山外環状道路とは

 松山外環状道路は、市内中心部の外郭を形成する市道松山環状線のさらに外側の環状道路で、松山IC、松山空港、松山港、FAZ(Foreign Access Zone)等の広域交通拠点や地域開発拠点とのアクセス向上や、市内中心部の交通混雑の緩和を図ることを目的とした道路であります。現在、延長約10.6kmについて整備を進めております。

松山外環状道路インター線事業

 国道33号と国道56号を結ぶ延長約4.8kmを整備しております。平成16年4月に事業化され、平成26年3月に松山自動車道とのJCTを含む国道33号〜古川IC間1.2km、平成27年3月に市坪IC〜余戸南IC間1.8km、平成28年12月に古川IC〜市坪IC間1.8kmが開通し、自動車専用道路(暫定2車線)が完成しております。

松山外環状道路空港線事業

 国道56号と(主)松山空港線を結ぶ延長約3.8kmを整備しております。平成21年3月に事業化され、平成29年9月に国道56号〜(主)伊予松山港線間の側道部2.4kmが開通しました。現在、同区間の自動車専用道路部において工事を進めており、残る区間において、調査・設計及び用地買収を進めています。

松山外環状道路インター東線事業

 国道33号と国道11号を結ぶ延長約2.0kmを整備しております。平成30年4月に事業化され、現在、調査・設計を進めております。

おわりに

 地域の方が一日も早く、安全で快適に暮らせるように道路整備を進めてまいります。


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