建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2019年1月号〉

【寄稿】

H28・H29国道127号金谷地区他防災対策工事

 ライト工業株式会社 関東支社
 監理技術者
宮川 洋二


元名1地区 施工状況

 本工事は、一般国道127号富津市金谷地区他7箇所(追加5箇所)においての防災対策を目的に、法面補強、波による洗掘防止対策として被覆モルタル及び工事期間中台風等の影響で被災した部分の復旧作業を行った工事です。
 防災工事の目的としては、人工的に形成された法面を降雨や表流水等による侵食から守り、自然斜面で発生する落石、崩壊、地すべり等を抑止することで斜面災害から国道、人々の生活を守ります。
 工事箇所は、千葉県南西部に位置し、一般国道127号は、片側1車線の道路で、両側の沿道状況は、海岸及び丘陵地が近接した地域となります。
 工事については、国道の10.3Kmの範囲に8箇所点在しており、片側交互通行規制を伴う箇所もあります。
 また、法面の直高が約30mあり、危険と隣り合わせた作業環境となります。施工箇所は、国定公園内にあり、観光地にも近いことから行楽シーズンには、交通量が大幅に増します。工事を進めるにあたっては、国定公園、海岸協議等が必要となります。
 また、近隣住民の方への配慮、理解が重要となってきますので、工事案内等を十分に行い理解を求めていきます。自然災害等、不測の事態に備える体制も大変重要となっ現在の工事進捗率は、約95%となります。
 今回の工事は、気象条件等自然の影響に大きく左右されることから工程管理、施工管理等常に万全な体制で臨むことで国道の安定と一般者が快適で安心して通行できるよう取り組んでおります。
 国土の安全と安心を実現するために、関係者全員が強い決意と熱意をもつ作業所として、無事故で工事の完成を目指し、地域に貢献すること、人々の暮らしを守ることを目標として今後も邁進してまいります。


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