建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2018年12月号〉

【寄稿】

H30国道16号五井電線共同溝(その3)工事

 中部土木株式会社
 作業所長
安藤 俊也


現場状況(昼間)

 今回の工事は、一般国道16号の千葉県市原市五井海岸から同市五井においての907m区間の電線共同溝工事を施工するものです。
 電線共同溝事業の目的は、現在地上にある電柱や上空の電線類を地下空間に収容し、道路上の電柱をなくすことにより都市景観を改善し災害に強く安全で快適な通行空間を確保することです。
 本工事は、国道を夜間一車線規制を行って施工するものであるが、工事区間のほとんどが工場地域でありまた、火力発電所が隣接されていることから昼夜問わず大型車両の通行が多いため規制設置に非常に気をつかう工事です。また、この区間は歩道も狭く歩行者通路の確保に注意が必要となります。
 現在は、埋設物の調査が完了し、電線共同溝の線形及び特殊部の協議資料を作成中であり、11月中旬から本施工を開始する予定です。本施工が始まると連続して施工する箇所が多くなるため、近隣住民の方には説明を日々行って、理解と協力をお願いし円滑に施工を行っていきます。
 かつてこの業界は3K業界(きつい、汚い、危険)と言われ労働環境の悪い職場が多く存在していました。しかし、今では労働環境が改善された職がも多く存在し、またこの作業所においても3Kを払拭しようと改善を務めています。
 まず「きつい」ですが、かつては週休2日はとうてい考えられませんでしたが、当作業所は発注者から「週休2日制モデル工事」の試行現場と通知され、極力土曜日を休工とし週休2日を確保しようと工程を考えております。
 また「汚い」を改善するため、まず国土交通省が推奨する快適トイレを導入し、かつて汚いイメージのあった仮設トイレをきれいで快適な空間としています。
 最後に「危険」ですが、この業界の永遠のテーマである無事故・無災害を目標に現場パトロールを強化し工事を円滑にすすめる努力をしていこうと思います。
 将来的には、週休2日の義務付けや快適トイレも標準化され働きやすい業界に変化していくと思います。当現場も、「きれい」で社会に「貢献」でき、住民や通行者のみなさんから「感謝」されるよう安全に施工し、新しい3K作業所を目指し、1日も早くこの地域が快適な通行空間を利用できるよう最後まで無事故・無災害で工事を完成したいと思います。

夜間施工状況(埋設物調査)
快適トイレ


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