建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2018年12月号〉

【寄稿】

圏央道で広域的な道路ネットワークの形成

―― 北千葉道路(成田市船形〜押畑間)は暫定2車線開通に向けて工事を推進

 国土交通省 関東地方整備局
 千葉国道事務所長
八尾 光洋

国道468号首都圏中央連絡自動車道(圏央道)整備状況


 千葉国道事務所は、県内の主要な一般国道約308kmの維持・管理、国道468号首都圏中央連絡自動車道(圏央道)、国道464号北千葉道路の一部区間、国道51号北千葉拡幅・成田拡幅・大栄拡幅、国道127号防災、国道357号湾岸千葉地区改良、国道357号東京湾岸道路(千葉県区間)事業等を担当しております。
 千葉県内陸を連絡する圏央道や北千葉道路は、首都圏全体の交通円滑化や災害時の緊急輸送道路としての役割とともに、企業立地や観光振興などのストック効果が期待されています。

国道464号北千葉道路事業位置図


 圏央道は、都心から半径40〜60kmの位置に計画された総延長約300kmの高規格幹線道路であり、3環状9放射道路ネットワークの一部を形成し、東京都中心部の交通の適切な分散や首都圏全体の円滑化を図る上での重要な路線です。
 千葉県内においては、木更津東IC〜木更津JCT間の7.1kmについて平成19年3月21日に開通。その後、東金JCT〜木更津東IC間の延長42.9kmについて平成25年4月27日、県境〜神崎IC間の延長0.9kmについて平成26年4月12日、神崎IC〜大栄JCT間の延長9.7kmについて平成27年6月7日に暫定2車線で開通しました。
 未開通区間の大栄JCTから松尾横芝ICの延長18.5kmについては、昨年度の3月に起工式を行い本体工事に着手しました。今後も引き続き事業を推進していきます。
 北千葉道路は、成田国際空港へのアクセス強化、東葛飾地域及び千葉ニュータウンと成田周辺地域との連携強化等を目的とした、市川市(東京外かく環状道路)から成田市に至る延長約43kmの幹線道路です。
 このうち、千葉ニュータウン(印西市)から成田市に至る延長13.5kmについて、千葉県と共同で事業を進めています。
 本区間の整備により、首都圏北部や県西地域と成田国際空港とのアクセス強化が図られるとともに、沿線地域相互の交流・連携の促進、物流の効率化など、地域の活性化に寄与します。
 施行区間延長13.5kmのうち、延長5.6kmについて国が直轄権限代行により施行しており、そのうち成田市北須賀〜同市船形の延長1.8kmについては、暫定2車線で平成25年5月31日に開通しました。
 今年度は成田市船形〜押畑間の延長3.8kmについて、暫定2車線開通に向けて工事等を推進しています。

国道468号首都圏中央連絡自動車道(大栄〜横芝) 地盤改良工事(成田市川上地先)
国道464号北千葉道路 成田市上空から印西市方面を望む


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