建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2018年11月号〉

【ズームアップ】

石山小・石山南小を統合、 多目的機能を配置した“新設小学校”が誕生

―― 併設の複合施設「児童会館」「まちづくりセンター」との独立性を保ち安全・安心な学校施設設計

札幌市 石山地区新設小学校新築ほか工事

外観完成イメージ

建設の経緯

 札幌市は平成25年に教育委員会で策定した「札幌市立小中学校の学校規模適正化に関する地域選定プラン〔第2次〕」で学校の小規模化が進んでいる石山・芸術の森地域を対象として選定した。 保護者や地域の方々と協議し、石山小学校と石山南小学校を統合することとし、新設校を現在の石山小学校敷地に設置することになった。

施設特徴

 建設地は札幌市石山地区の中心部で国道230号線と平岸通に挟まれた敷地で、学校施設のほか、児童会館とまちづくりセンターを併設した複合施設となるが、それぞれに出入り口を設け、運営の独立性を確保する。
 学校施設としては、普通教室が12教室、特別支援学習室2教室のほか、理科室・音楽室等の特別教室、給食調理室、屋内運動場を整備する。
 また、普通教室はそれぞれにワークスペースを持たせるとともに、視聴覚・ランチ・少人数学習に対応した多目的室を配置し、多目的な学習を可能にしている。
 一方、屋内運動場は、学校の主動線から便利で学校開放時でも学校管理に支障のない中央ホールに配置した。児童の安全確保として職員室は、児童の登下校やグラウンドでの状況を確認できる位置に配置している。
 さらに、ホール正面の吹き抜け部に統合する石山小学校と石山南小学校に関する資料を展示できるスペースを設置している。


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