建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2018年9月号〉

【寄稿】

三陸沿岸道路「歌津本吉道路」・「本吉気仙沼道路U期」・「唐桑高田道路」の3区間の開通を目指す

 国土交通省 東北地方整備局
 仙台河川国道事務所長
奥田 秀樹



図1:三陸沿岸道路(宮城県)全体図

はじめに

 仙台河川国道事務所は、「東日本大震災からの復興・創生」、「国民の安全・安心の確保」及び「地域の活性化」を重点分野に位置づけ、業務に取り組んでいます。
 具体には、名取川及び阿武隈川の河川整備並びに管理、仙台湾南部の海岸整備、宮城県内の直轄国道整備並びに管理を担当しており、現在は、東日本大震災を受け、被災した施設の復旧や復興事業を中心として事業を展開しています。その中から今回は、三陸沿岸道路について事業概要などを紹介します。

三陸沿岸道路の概要

 三陸沿岸道路は、宮城県仙台市と青森県八戸市を結ぶ延長約360kmの高規格幹線道路であり、東日本大震災からの早期復興を図るリーディングプロジェクトとして位置づけられています。
 仙台河川国道事務所では、宮城県内の約126kmについて整備を進めており、これまでに延長126kmのうち約8割に相当する99kmが開通しており、残る区間においても全区間で工事を展開しています。
 平成29年12月9日には、南三陸町の歌津ICまでが開通し、高速道路は三陸沿岸部を着実に北進しています。
 また、平成30年3月25日には気仙沼市では初めての高速道路となる本吉気仙沼道路(大谷海岸ICから気仙沼中央IC)の区間が開通しました。

写真1:歌津本吉道路(仮称)津谷川橋 写真2:本吉気仙沼道路(U期)(仮称)赤牛川橋
写真3:気仙沼道路(仮称)気仙沼湾横断橋 写真4:唐桑高田道路(仮称)青野沢川橋

三陸沿岸道路の整備効果

 整備については、いよいよ終盤に入ってきていますが、先行して整備が進んだ地域においては、様々な効果が発現しています。

図2:登米市・南三陸町の整備効果 図3:気仙沼市の整備効果

おわりに

 今年度は「歌津本吉道路」と「本吉気仙沼道路U期」及び「唐桑高田道路」の3区間の開通を目指すとともに、今後とも、三陸沿岸道路の一日も早い効果の発現に向けて整備を進めて参ります。

写真5:南三陸道路開通式テープカット 写真6:本吉気仙沼道路開通式テープカット


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