建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2018年7月号〉

【ズームアップ】

児童の安心安全第一に地域住民に開かれた学校

―― 周辺環境に馴染みコンパクトで機能的な校舎設計

風連中央小学校校舎・屋内運動場等改築事業

外観完成イメージ

建設の経緯

 名寄市は、風連中央小学校の改築事業を進めている。
 同校は、昭和46年4月に風連小学校と風連旭小学校が統合し校名を風連中央小学校と改称し、昭和48年1月から現校舎での授業が始まった。
 以来、45年が経過し、校舎・屋内運動場の経年劣化が著しいことや耐震基準を満たしていないことから、児童や教師の安全な教育環境整備や市の災害時緊急避難場所に指定されているため名寄市小中学校施設整備計画に基づき平成27年度に基本設計に入り、平成28年度には実施設計が決定され、平成29年6月に工事に着手した。

校舎の特徴

 校舎設計は建設位置が閑静な田園地帯であることから周辺環境に馴染むデザインを取り入れた。また、配置計画では、校舎・屋内運動場の建設中も既存校舎やグラウンドの学習に配慮すると共に隣接する道路からのアクセスにも配慮する。
 校舎については、普通教室(オープン型)・多目的教室・特別支援教室を日当たりの良い南側に配置し、特別教室や職員室は北側に配置しながら児童や教師の移動時の動線にも配慮したコンパクトなレイアウトとしている。
 児童の安全面では、職員室から児童玄関を見通せる配置とし来訪者も確認できるよう危機管理と安全性を重視した配置としている。
 また、図書室や屋内運動場は児童の利用だけでなく、地域住民に開かれた利用しやすい校舎設計としている。
 さらに、環境やメンテナンスにも配慮し、外壁はガルバリウム仕上げ(外断熱)、無落雪屋根、Low-Eガラス、LED照明を採用している。
 校舎使用開始は平成30年11月校舎完成し、引越し後の平成31年1月下旬(3学期)からの予定となっている。


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