建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2018年6月号〉

【TOPICS】

安全管理に関する意識向上や事故防止の取り組み強化を推進

札幌市水道局公共工事安全管理研修

研修会に多くの業者が参加


 札幌市水道局は5月9日(水)午後、札幌コンベンションセンターで、「札幌市水道局公共工事安全管理研修」を開いた。
 この研修会は水道局発注工事の受注業者を対象に、公共事業にかかる工事の円滑化と工事現場の作業従事者及び付近住民等第三者の安全確保と災害防止を目的として、平成5年から“水道局工事安全管理委員会”を設置。毎年、工事安全パトロールや啓発活動などの取り組みを実施している。
 今回の研修には、100名余の札幌市水道局工事従事者が参加し、安全管理に関する意識やノウハウ等を一層高め、事故を未然に防止など、講義を通し安全意識の向上を図った。
 冒頭のあいさつで、阪庄司水道局給水部長は「安全パトロール実施で現場における安全管理強化を進めている」と災害防止への取り組みを説明し、「ゼロ災害に向け、有意義な研修なることを願っています」と安全意識高揚と安全管理強化を呼びかけた。
 この日の講義で、札幌中央労働基準監督署の富塚豊安全衛生課長が札幌中央・東署の労働災害発生状況や道内の発生推移を説明。その中で、平成29年に北海道では81人の労働者が労働災害で死亡、2年連続で全国ワーストとなった、今年も死亡災害は3月末で17名となっていることから、北海道労働局は「死亡労働災害撲滅のための緊急要請」を行ったと報告。また、道内の労働災害で多い事故は、墜落、挟まれ、交通事故となっていると話し、建設業は秋の需要期に事故が多くなる。はしご・脚立の墜落事故、また事故発生時間は朝8時ごろや休憩後が多いと話した。
 労働災害を防ぐため、現場に応じた作業計画が重要、また、健康診断率をあげてほしいと労働衛生対策についても要望した。
 水道局給水部計画課からは、安全パトロール実施状況、同局工事事故発生状況・事例や工事安全パトロールおける重点点検項目について説明がなされた。

平成30年度札幌市水道局工事安全標語

ゆるむ・心に せまる危険
 安全確認 もう一度


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