建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2018年6月号〉

【ズームアップ】

多世代が快適に暮らせる居住空間を創生

―― ふれあいテラス設置や子どもから高齢者に優しいユニバーサルデザイン採用

小樽市 公営住宅若竹住宅3号棟建替事業

外観完成イメージ

建設経緯

 小樽市は市民が安全で安心して暮らせる居住空間創生に向け公営住宅建替事業を推進している。
 現在、建設を進めている「若竹住宅3号棟」は、JR小樽築港駅の近隣に位置し、周辺には大型の商業施設、病院などがあり、利便性のよい地域に位置している。
 既存の市営住宅3棟の内、最も建築年度が古く、老朽化が進んだことから3号棟を建て替えることになった。

整備主旨・施設特徴

 建設敷地は当初3号棟の建っていた敷地で、東西に長く狭い敷地であるが、北側廊下の片廊下型を採用することで、住戸全てを南面に配置し、日当たりを確保している。
 各住戸には物干し等で利用できるようにバルコニーを設け、バルコニーの出を2mとすることで夏の直射日光を遮り、冬の日差しを取り込む計画としている。
 1階には集会や子どもの遊び場等で利用できるふれあいテラスを配置し、ふれあいテラスにウッドデッキを設けることで、建物南側の児童遊園とのアクセスに配慮している。
 また、子どもから高齢者までが利用しやすいよう、ユニバーサルデザインを採用している。
 さらに、2LDKの住戸には可動式収納棚を採用することで、多彩な使い勝手に対応できる仕様とするなど、快適な居住空間を目指している。

今後の工事日程

 駐車場及び児童遊園の整備を並行して行い、平成30年11月末に完成予定。供用開始は平成31年4月を予定している。


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