建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2018年5月号〉

【タウンリポート】

2018年 自治体企画

◆ 北海道岩見沢市
◆ 北海道稚内市
◆ 北海道紋別市
◆ 北海道網走市




新庁舎基本・実施設計や東小校舎改修に着手

北海道岩見沢市

岩見沢市長
松野 哲
 岩見沢市の平成30年度予算は総額で前年度当初比2.3%減の925億2200万円。一般会計は同比1.4%増の497億円となった。
 今年度の教育部予算では、中央小校舎等改築は16億5588万円、東小学校改修に3億8952万円を計上。また、稲穂児童館移転改築に1億8876万円、鉄北放課後児童クラブ新築に5630万円を計上した。
 そのほか、総務部予算で新庁舎基本・実施設計などに2億1800万円、北村支所予算で自治会館整備に2億4630万円、栗沢支所予算で栗沢文化交流施設新築の実施設計に2849万円、環境部予算で共同汚水処理施設整備に2億9300万円を計上した。さらに、農政部予算では、排水機場及び農業排水路の改修整備を進める。
 建設部予算では、除排雪事業として13億3129万円を見込んだ。
 道路新設改良事業では東19号線ほか1主要道路、その他39路線、橋梁補修4橋、側溝整備や道路照明灯LED化を進める。また、利根別原生林保全に3億9623万円を計上。そのほか、公園造成で入徳公園など改築更新、いわみざわ公園ローズパーク整備などの”ばらのまちづくり推進事業”を継続する。
 水道部予算では、下水道事業として普及促進事業で西5丁目合流幹線築造130m、汚水枡設置40カ所、浸水対策で幾春別川3号雨水幹線築造393m。改築更新で南光園処理場などの事業を進める。

現市役所本庁舎

将来を見据えた環境整備の推進

北海道稚内市

稚内市長
工藤 広
 稚内市の平成30年度予算は、総額で427億1,440万円、前年度当初比3.4%の減額。一般会計は、同比1.1%、2億5,600万円の増額で234億5,100万円となっている。
 本年度の主な事業は、生活環境整備として、新たな一般廃棄物処分場の建設工事、大黒地区のチララウスナイ川の水路浚渫をはじめ、緑・富岡環状通の街路整備や、副港通の道路整備、橋梁長寿命化補修工事などを実施する。
 さらに、スポーツ施設の集約化を図るため、屋内多目的運動場とカーリング場を一体化した、「みどり公園」の工事に着手する。稚内大谷高校の旧施設を再活用し、柔剣道場や冬期間でも野球やサッカーなど楽しむことができる施設とし、2020年5月オープンを目指す。
 産業環境整備では、「宗谷港船舶上架施設」の本体工事、沼川南地区の「道営草地整備事業」が開始される。
 観光基盤整備では、引き続き、大型クルーズ船誘致を目指した、港湾整備を進めていく。
 また、本市は本年、市制施行70年・開港70年の節目の年を迎え、記念事業の一環で、昨年建設された映画「北の桜守」の撮影ロケセットを、資料展示施設としてオープンする。さらに、「第1回日本最北端わっかない平和マラソン」で、初の“フルマラソン”を実施し、日本全国からの参加者を募る。これらにより、交流人口が増え、観光客の入り込みにも期待している。
 本市の未来を拓くため、市民が安心を実感でき、みんなが共感し合える取り組みを進めるとともに、本市を訪れる観光客と共に賑わいを実感できるまちづくりを推進していく。

「みどり公園」スポーツ施設イメージ図

幼児療育センター移転建替で施設機能の向上を図る

北海道紋別市

紋別市長
宮川 良一
 平成30年度の予算は、一般会計が前年度当初比1.2%減の184億901万円となり、特別会計と合わせた総額は、前年度当初比1.9%減の243億3,504万円となった。また、一般会計のうち、普通建設事業費は、(仮称)総合研修センター建設事業等の減により、前年度当初比8.7%減の25億9,820万7千円となった。
 主な建設事業としては、西紋別地域の療育拠点となっている幼児療育センターの施設機能の向上を図るため、平成31年度開設を目指し、旧広域紋別病院跡地への移転建替を進めるほか、まちなか居住人口の拡大による中心市街地の賑わい創出に向けて2棟目となる「まちなか市営住宅」の建設に着手する。
 農業基盤整備については、小向地区営農用水施設の機能性や規模を拡充するほか、新たに上渚滑地区、大山地区の各営農用水施設の電気設備等を更新するなど、安全・安心な農業用水の安定的な供給に努める。
 道路整備については、機能の低下した路線の改修を引き続き実施するほか、道路ストック再整備事業として、幹線道路を中心に、走行性の向上と安全性を確保するため、補修工事や道路照明のLED化を進めるなど、道路施設の計画的な整備を進めていく。
 港湾施設については、農水産物の輸出力強化に資する北海道内6港湾の一つとして国の認定を受けた「重要港湾紋別港」の衛生管理体制の向上や高品質・高付加価値化に向けて、第二船溜西岸壁における屋根付き岸壁の整備を進める。
 上下水道整備については、安全かつ安定的な給水と環境に配慮した適切な排水処理を維持していくため、花園配水池等の耐震診断やアクアセンターにおける管理棟の耐震工事を実施するほか、老朽施設の更新を行う。

紋別生涯学習センター(今年5月供用開始)

つくしヶ丘団地建替継続や公共施設の耐震化推進

北海道網走市

網走市長
水谷 洋一
 平成30年度予算は総額366億1667万4000円で、前年度当初比5.1%の減額となった。
 一般会計は233億1208万7000円で、2.3%の減額となり、その内普通建設事業費として28億8897万7000円を計上した。
 その中で、つくしヶ丘団地建て替え事業継続で4億201万2千円、公営住宅等長寿命化計画策定事業で450万円を計上した。
 都市基盤事業では、市道整備事業に1億1000万円を計上したほか、生活道路整備、郊外地区道路整備、橋梁長寿命化修繕を進める。
 また、歩道整備では、潮見鱒浦線、北西3丁目斜線、駒場北4丁目1号線などの歩道新設、改修工事を進める。
 また、市道等除雪関係では、649路線の除雪、54ヵ所のロードヒーティング管理のほか、設備の更新を進め、除雪作業車の更新を図る。
 港湾事業では、南防波堤や川筋地区物揚場整備、第4埠頭岸壁改良やモヨロ地区緑地整備を推進する。
 生活安全事業では河川整備や公共施設耐震化として市役所本庁舎・西庁舎、総合体育館、市民会館、消防本部庁舎の耐震化等検討のほか、道路冠水対策、下水道冠水対策を推進する。
 生活環境事業では、空き家等解体補助金を新規計上し、導配水管布設、導水管防護、浄水・配水施設補修等、下水道補助事業で浄化センター、スラッジセンター、汚水管更新や、国の網走川左岸歩行空間整備にあわせた照明整備を行う。
 地域福祉事業では、西部地区統合へき地保育所整備、潮見地区認定こども園整備や北地区統合保育所整備に係る補助により安心して子育てできる環境づくりを推進する。
 網走市は、市民とともに網走の潜在力を活かしたまちづくりを推進し、誰もが健康で幸せを感じることができる「健康な網走」の実現に向けた諸施策に取り組む。

つくしヶ丘市営住宅建替(B棟)

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