建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2018年5月号〉

【寄稿】

仙台塩釜港(塩釜港区)代ヶ崎清水護岸外災害復旧工事

 仙台塩釜港(塩釜港区)代ヶ崎清水護岸外災害復旧工事
 若築建設株式会社 東北支店 監理技術者 谷口 正記

施工位置図

1.工事概要

 本工事は、宮城県七ヶ浜町代ヶ崎浜地区における防潮堤築造と、谷地地区の船溜りにおいて物揚場の復旧及び防潮堤の築造を行う工事です。
 本工事の主な内容は、以下のとおりです。
@ 清水護岸(代ヶ崎浜):撤去工、基礎工、上部工、消波工、付帯道路工
A 船溜り物揚場・(B)物揚場:撤去工、本体工、上部工、裏込工、付属工、舗装工
B 代ヶ崎(B)・(C)物揚場:撤去工、床堀工、本体工、付属工、舗装工
C 代ヶ崎防潮堤:撤去工、胸壁工、排水工、付帯工、舗装工

2.安全管理活動

 本工事の施工現場は、釣り人が多く集まる場所であり、清水護岸は第三者立入防止対策としてネットフェンスで囲い、進入防止対策を行いました。
 また、船溜りは漁業利用者に一部解放しながらの施工となるため、随時、利用者と調整を行いながら、施工区域と安全通路を単管バリケードで区分けして施工を進めています。

3.関係機関との調整

 清水護岸の工事着手前に、発注者の宮城県仙台塩釜港湾事務所とともに、七ヶ浜町役場との協議、地元住民説明会を開催し、船溜りは、宮城県漁業協同組合七ヶ浜支所及び漁業利用者に説明を行い、要望を元に工事を計画し、施工を行っています。
 また、清水護岸の一部は震災で被災し、応急措置として国土交通省の消波ブロックが据えてあったため、基礎工の着手前に調整を行い、消波ブロックを撤去してもらいました。

4.おわりに

 平成28年1月から着工し、現在は代ヶ崎防潮堤の施工を行っています。今後は、引き続き、代ヶ崎防潮堤の施工と、各施工箇所の舗装を行いますが、5月以降は気温の上昇が予想されることから、熱中症対策を行うとともに、狭小な作業スペースでの施工が多いため、リスクアセスメントを徹底し、安全管理を進めていきます。

代ヶ崎(B)物揚場(施工中) 代ヶ崎清水護岸(施工中)


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