建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2018年4月号〉

【ズームアップ】

快適で安心して暮らせる団地づくりを推進

―― 川北地区に地域防災を兼ね備えた市営住宅2棟を建設

平成29年度 川北団地A棟公営住宅建設事業

外観完成イメージ


 釧路市は“中心市街地周辺の公営住宅建替事業として、まちなか居住を推進している。
 建設を進めている川北団地は、老朽化に伴い年次計画に基づき建替を進めるもので、A棟、B棟の2棟を建設する予定で、現在A棟の建設工事が行われている。
 建設地は、釧路市の中部地区に位置し、周辺は戸建て住宅や、共同住宅が多く点在した居住地域で、JR釧路駅や釧路中心市街地に比較的に近く、住環境や利便性に配慮した地区設定とした。

 一方、施設整備にあたっては、東日本大震災で釧路市においても津波により釧路川河口部や湾岸施設に多数の被害が発生したことを契機に策定した「釧路市地域防災計画」を基本に、「快適で安心して暮らせるまちづくり」を目指し、特に災害に強い都市構造の構築、地震に伴う津波対策を推進している。
 川北団地においても、平成29年12月完成した“鳥取南団地”の施設と同様に川北団地A棟には、津波発生時には周辺住民も避難が可能となる、津波避難ビルの機能を兼ね備えた市営住宅を建設する予定で、災害時には、避難した住民に共用廊下の開放や毛布や飲料などの備蓄が出来るスペースを設置し、安心・安全な団地整備を進める予定。
 現在建設中のA棟の完成は平成30年12月頃を予定している。


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