建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2018年2月号〉

年頭所感

「世界の北海道」を目指し、オホーツク圏が有する強みを活かした地域づくりを支援

国土交通省 北海道開発局
網走開発建設部 部長 鈴木 亘


 明けましておめでとうございます。新春を迎え、謹んで皆様のご健勝とご発展を心からお喜び申し上げます。
 皆様には平素から実施しております開発事業につきまして、格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼を申し上げます。
 昨年は、3月に開通した旭川・紋別自動車道「丸瀬布IC〜遠軽瀬戸瀬IC」を始め、10月には十勝オホーツク自動車道「陸別小利別IC〜訓子府IC」が開通し、オホーツク圏と道央圏の連絡機能及び多重性が一段と強化され、農産品輸送の効率化や広域観光周遊の多様化、地域医療体制の確保への貢献等が期待されています。
 また、昨年も全国各地で洪水等の水災害が頻発しており、管内でも一昨年8月には常呂川で甚大な被害が発生しており、現在、「水防災意識社会再構築ビジョン」に基づき関係機関と連携してハード・ソフト一体となった取組を進めています。
 さらに、近年頻発する暴風雪に対しても、気象情報の早期収集や自治体との情報共有による事前防災対応、適切な除雪作業などにより、安全で円滑な冬期道路交通の確保に努めてまいります。
 網走開発建設部では、現在、第8期北海道総合開発計画のキャッチフレーズである「世界の北海道」を目指すために、3つの目標に対して重点的な取組を行い、オホーツク圏が有する強みを活かした地域づくりを支援しております。
 1つ目の目標の「人が輝く地域社会」では、生活に密着した事業として緊急医療への対応や安全・安心を確保するための防災事業、維持除雪作業、交通安全対策事業などを推進しています。また、「シーニックバイウェイ北海道」、「北海道マリンビジョン21」、「わが村は美しく北海道」などの活動との連携を図り、人材・情報の交流を推進します。
 2つ目の目標の「世界に目を向けた産業」では、地域の主要産業である農水産業や観光などの支援を進めています。農業生産基盤の整備としては、農地の大区画化やかんがい排水、農業施設の機能保全を、また水産基盤としては衛生面に優れ、災害に強い漁港整備を重点的に行っています。観光面では広域観光周遊ルートの取り組みを地域の方々と協力しながら進めているほか、物流・人流ネットワークの整備を推進するため、高規格幹線道路や港湾の整備を推進しています。
 3つ目の目標の「強靱で持続可能な国土」では、H28一連の台風災害対応のため関係機関が連携してハード・ソフト一体となった「北海道緊急治水対策プロジェクト」を推進しています。また、網走かわまちづくりなど地域の環境にやさしい事業に取り組んでいます。
 最後になりますが、災害に強い地域の実現とストック効果の高い社会基盤の整備等をより一層推進していきますので、今後とも皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
 年頭に当たり皆様のご多幸を心からお祈り申し上げまして、新年のご挨拶といたします。

鈴木 亘 すずき・わたる
昭和39年1月26日生
昭和63年3月 東京大学大学院 工学系研究科土木工学専攻修士課程修了
平成2年4月 北海道開発庁採用 旭川開発建設部配属
平成27年4月 北海道開発局建設部道路維持課長
平成28年4月 網走開発建設部長

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