年頭所感十勝地域特性の景観・食・観光などの総合的事業展開と
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国土交通省 北海道開発局 帯広開発建設部 部長 河畑 俊明 |
新年明けましておめでとうございます。平成30年の新春を迎え、謹んでご挨拶申し上げます。皆様には帯広開発建設部が推進する開発行政に格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年は、平成28年夏に十勝を襲った台風災害からの復旧に全力を尽くす一年となりました。その成果として、8月には札内川、音更川の堤防の復旧を果たし、10月には国道274号日勝峠の通行止め解除を迎えることができました。復旧への取組については、自治体を始めとする関係者の皆様、現地での調査・工事に従事する建設関連業者の方々との連携によって為し得たものと考えています。今後も関係各位との協力のもと、十勝の復旧・復興に尽力して参ります。
北海道開発局では、第8期北海道総合開発計画に基づき、食料の生産や観光の場となる「生産空間」の維持・発展に努めています。広域分散型の十勝地域の特性を考えると、景観や食、観光といった個々の資源を結びつけるために、総合的な事業展開の視点が極めて重要です。
道路事業については、昨年10月に十勝オホーツク自動車道陸別小利別 IC〜訓子府 IC間が開通しました。このことにより、十勝とオホーツクが一層身近となり、観光や物流に活用されることで新たな交流が生まれることが期待されます。同路線の陸別小利別 ICから陸別町中心部方面については、橋梁工事などを行っており、今年も引き続き事業を進めて参ります。また、十勝の海の玄関口である十勝港への物流を担う帯広・広尾自動車道に関しては、忠類大樹 ICから広尾町豊似方面において測量・調査等を実施しています。いずれの区間においても早期の供用を目指し事業を進めていきます。
治水事業については、台風被害を踏まえた「北海道緊急治水対策プロジェクト」に基づき、堤防整備や安全に川の水を流すための河道掘削を継続しています。また、地域の方々の水防災意識を啓発するためのソフト対策も重点的に行っていきます。
農業事業では、平成29年度から芽室川西(一期)地区の事業に着手しており、現在 7地区で区画整理や排水改良等の事業を行っています。また、台風で被災した清水町御影地区においても当部の事業として頭首工の復旧を進めています。
港湾事業としては、十勝港で貨物船の安全渡航を目的とした航路浚渫、水産事業として大津漁港では、津波被害軽減のため船揚場の建設を行っています。
帯広開発建設部では、人々を引きつける新たな十勝の価値の創造を目指して、様々な施策に取り組んで参ります。結びとなりますが、皆様のご健勝を祈念いたしまして、年頭の挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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