建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2017年12月号〉

東京五輪の円滑な開催をサポート

―― 激増する外国人観光客の受け入れ容量を拡大へ


国土交通省 関東地方整備局
東京空港整備事務所 所長
吉見 昌宏

平成29年度 主要整備事項

訪日外国人旅行者数の推移

 東京空港整備事務所が整備を行っている東京国際空港(羽田空港)は、国内航空交通の中心として国内49空港との間に1日約500往復、また国際航空交通では、海外31都市との間にネットワークが形成(平成29年夏ダイヤ)され、国内・国際の総旅客数で年間約8,000万人(平成28年)の人々が利用しています。
 国交省では、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の円滑な開催と、さらにその先を見据え、首都圏の国際競争力の強化、年々増加している訪日外国人旅行者の受け入れ、地方創生等の観点から、首都圏空港(羽田・成田)の機能強化に取り組んでおり、羽田空港では飛行経路の見直し等により、2020年までに空港処理能力を現在より約3.9万回増加させる機能拡大に取り組んでいます。

羽田空港における滑走路運用・飛行経路の見直し
 
着陸時のイメージ図

 平成29年度予算では、飛行経路の見直しに必要な航空保安施設、誘導路等の施設整備を実施するとともに、駐機場の整備、国際線・国内線地区を結ぶトンネル(際内トンネル)の整備、空港アクセス道路の改良、川崎市・羽田空港を結ぶ連絡道路の空港側のランプ部の整備、A滑走路等の耐震対策及び基本施設等の老朽化に伴う改良を実施します。
 夜間駐機場の拡充等により、拠点空港機能が強化され、国際線・国内線の乗継ぎ経路の拡充等により、利用者の利便性が向上します。発生の切迫性が指摘されている首都直下地震等に対し、震災後も航空ネットワークの機能低下を最小化するための耐震化が図られます。

羽田空港を核とした一体的な成長戦略拠点形成 橋梁イメージ図(羽田空港側より多摩川下流を望む)


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