建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2017年12月号〉

安全対策協議会の安全先取り活動


つくば西安全対策協議会 会長、圏央道弓田地区改良その2工事
大日本土木株式会社 所長
三宅 英晴



地域清掃活動

 つくば西安全対策協議会は、現在施工中の圏央道:境古河IC〜つくば中央IC(L=28.4q)の鬼怒川〜坂東IC間、91.5qの区間を担当している13社(平成28年6月1日現在:最大27社)の施工会社によって構成されています。
 この区間の道路構造は、橋梁及び盛土による混成となっています。橋梁工事区間についてはほぼ工事が終了し、盛土工事区間は平成28年度の早期開通を目指して、最後の追い込みを迎えているところです。
 安全対策協議会は関連工事全般を「安全」かつ「円滑」に進めることを目的に組織されています。
 具体的には大きく以下の2点に取り組んでいます。
 一点目は、圏央道開通に向けての工程調整として、発注者である国土交通省をはじめとし、NEXCO東日本、施工担当会社が週一回のペースで工事調整会議を行っています。この場において各社の工事の進捗、作業調整、懸案事項などの確認を行い、工程遅延に繋がるような事項を事前に摘み取る先取り活動を行います。
 二点目は、毎月一回、安全対策協議会のメンバーにより、管内稼働中の現場の現場パトロールを実施します。パトロールでは参加者全員が良いところ悪いところを発表し、是正事項や模範内容について安全先取り活動として各社が安全管理に役立てています。
 このような安全対策協議会活動において、所轄の労働基準監督署の担当者の参加をお願いし、現場における具体的な安全対策指導や、災害事例、安全法規などの改定について説明を頂いたこともありました。また、近年、茨城県では建設工事現場を狙った盗難が多発している状況でもあることから、所轄警察署の担当者による犯行事例や盗難防止対策についての講和を頂き、現場での盗難対策に取り入れてます。
 平成27年9月の関東・東北豪雨では、工事区域沿線を含む広い範囲で水害に見舞われました。安全対策協議会活動の一環として、被災場所の清掃活動に参加し地域貢献活動にも積極的に取り組んでいます。
 工事開始より多くの会社が安全対策協議会活動とともに無事に工事を進めてまいりました。ゴールが間近に迫ったところでバトンを託された私たちも近隣住民からのご理解、ご協力を頂きながら、安全を最優先に圏央道の早期完成に向け取り組んでいきたいと思います。

現場パトロール状況 安全協議会


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