建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2017年12月号〉

安全かつ円滑な工事の実施をめざす


千歳川河川事務所管内工事安全連絡協議会 会長
宮坂建設工業株式会社 現場代理人
吉井 文人





図1 石狩川と千歳川の流域図

晩翠遊水地(南幌町)
東の里遊水地(手前:北広島市)と
北島遊水地(奥側:恵庭市)
根志越遊水地(千歳市)

【連絡協議会を結成】

 千歳川流域では、『石狩川水系千歳川河川整備計画』に基づく河川整備事業が進められ、そのうち、洪水を安全に流下させるための対策として、主に『堤防の整備』『河道の掘削』『遊水地群の整備』に関する工事が集中的に施工されています。
 平成29年度は、『遊水地群の整備』として、晩翠地区(南幌町)6現場、東の里地区(北広島市)3現場、北島地区(恵庭市)4現場、根志越地区(千歳市)1現場が、『堤防の整備』として、管内の各市町で15現場が施工を実施しており、現時点で総勢29社が結集し『千歳川河川事務所管内工事安全連絡協議会』を組織、運営をしています。

【連絡協議会の役割】

 当工事安全連絡協議会は、千歳川河川事務所発注の各工事現場において、発注者と受注者及び、各受注者間の安全施工に関する緊密な情報交換を、行うとともに非常時における臨機の措置を、予め定める等の連絡調整を図り、協力して工事を安全かつ円滑に実施することを目的としています。 @労働災害防止及び工事の円滑な進捗のための情報交換を実施 A非常時における連絡・避難等体制整備を実施 B合同安全パトロールを行い、危険有害要因の早期改善、及び創意工夫を共有する事で、安全に対する相乗効果を実施 C各種の安全に関する研修会・講習会等の実施
 以上を4本柱として活動を行っています。
 上記の活動を行うことで、各工事現場の意識の高揚が図れると共に 連絡調整が迅速に行え、現場運営が順調に進んでいます。

【協議会会長として】

 河川の整備には長い期間を要することから、近隣住民の方々・4市/2町(千歳市・恵庭市・北広島市・江別市・長沼町・南幌町)の関係機関の協力と理解が、非常に重要となります。
 工事の特徴として、毎年の工事件数が30〜40現場あり、各現場が、多くのダンプで一般道・河川敷地を走行する為、振動・騒音・道路汚染に対する、対応策を徹底しています。
 また、各工事位置が『遊水地群の整備』の4地区と、『堤防の整備』のが4市/2町と広域に点在するため、情報の共有を迅速に行う事で、各現場の【安全・品質】の向上に繋がると共に、発注官庁及び協議会会員と密な連携を図り一致協力し、無事故・無災害で工事を完成できるように取り組んでいきます。


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