建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2017年10月号〉

【ZOOM UP】

多世代のニーズに応えて安全・安心・良好な居住環境整備を図る

―― ユニバーサルデザイン採用の4階建20戸を新築

函館市道営住宅新築工事(日吉町A団地A)

外観完成イメージ

 北海道建設部は、多様化する入居者のニーズに応え、快適な居住環境づくりの実現を図るため、「北海道公営住宅等安心居住推進方針」及び「北海道営住宅設計指針」を踏まえるとともに「北海道子育て支援住宅推進方針」に基づいた道営住宅整備事業を進めている。
 現在、函館市に建設中の「道営住宅日吉町A団地」は、平成26年度に基本設計に着手し、平成28年度に実施設計を策定した。新築工事(1期目)は平成29年2月から始まり、平成30年2月完成予定となっている。

■設計主旨

建設計画の基本的な考え方

 公営住宅等の整備にあたっては、子どもからお年寄りまで多くの人を対象に身体状況や家族構成の変化などに対応できるよう、在宅介護にも配慮した暮らしやすい部屋の広さや移動の容易性といった基本性能を有する良好な居住環境づくりの実現を図る。
 居住環境整備にあたり、
(1)安心で安全して暮らせる住宅
(2)自立した生活がおくれる住宅
(3)いきいきとすこやかに暮らせる住宅
を基本方針にしている。

■建設計画の整備目標

(1)良好な周辺環境や地形を考慮した住宅環境整備
・周辺の建物階数などを踏まえ、周辺環境にも配慮した整備
・起伏ある街並みに馴染んだ住棟計画
・住棟へのアプローチなどの動線と屋外施設とのつながりに配慮した整備
(2)多世代が安心して暮らすことのできる居住環境づくり
・住棟内や施設内の見通しの確保や歩行者分離など団地内の安全や防犯性に配慮した整備
・ユニバーサルデザイン採用の「道営住宅」の整備
・屋外の広場等、住民同士のコミュニティー環境の整備
(3)既存住棟の住民のライフスタイルを維持可能な無理のない建替え
・既存住宅の使用と安全かつ円滑な建替整備計画


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