建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2017年10月号〉

日勝峠の早期開通に向けて

 日勝峠復旧工事連絡協議会 会長
 一般国道274号清水町石山南改良工事
 宮坂建設工業(株) 現場代理人
中原 孝行

発注官庁問わず組織を結成

連絡協議会週間工程会議

 私たち、日勝峠復旧工事連絡協議会会員一同は昨年の8月30日に北海道に接近し大雨をもたらした台風10号の影響により被災した国道274号日勝峠(十勝清水側)の復旧に関する工事等を実施する受注者及び発注者、関係機関との相互の連絡調整を緊密にし、日勝峠復旧に関する施工について労働災害の防止、交通災害の防止に努め、工事の円滑な進捗に寄与する目的として北海道開発局発注工事から改良工事7現場、舗装工事5現場、施設整備課工事3現場、維持1現場、十勝西部森林管理署発注工事から4現場、また鰍ツうけん及び北海道電力鰍ノもご賛同いただき、総勢22社が結集し運営をしております。

連絡協議会の役割

 今秋の開通に向け如何に迅速に復旧作業に取り組むために工事車両の交通整理に注力することは必要不可欠な課題でした。また、日勝峠特有の気象条件にも対応するため @労働災害防止及び工事の円滑な進捗のための週間工程会議を実施 A労働災害防止及び交通災害防止のための活動の実施 Bその他、本会の目的達成のための必要な事業の実施
 以上を3本柱として活動を行っております。
 上記の活動を行うことで7合目から8合目にかけて崩落した被災箇所への盛土材料の運搬、頂上への資機材及び仮設材の運搬等、大型車両から工事関係車両等多くの車両が錯綜するなか作業時間帯等を分散することで局所集中を避けスムーズな現場運営を実現させることができました。また、日勝峠清水側については、毎日のように濃い霧につつまれ視界が20m〜30m程度の悪天候の中で工事を行うことも多々あり、各工区との意思疎通を図ることが極めて重要であることから毎週木曜日に週間工程会議を実施し各工区の現場代表者より翌週の作業箇所及び規制方法等を報告し重複する作業では、工区全体の優先順位を確立し一致協力することで工事全体のバランスをとりながら順調に現場運営が進んでおります。

協議会会長として

連絡協議会

 北海道の大動脈である国道274号日勝峠は道央と道東を結ぶ重要な幹線道路であり道民の皆様はもとより全国的に注目を集める工事の中で、どのような手法で各工区の調整を図り交通災害を防止できるか、各工区及び日高側工区の要求事項を受け入れ十勝清水側の連絡協議会会長としてだけではなく日勝峠全体を見据えた早期開通のために臥薪嘗胆する日々ではありますが、協議会会員の絶大な協力があってこそ今日まで無事故無災害でこられたと自負しています。

皆様の希望を胸に

 最後に工事も中盤から終盤に差掛っております。日勝峠の開通を心待ちにしている地域の皆様及び道民の皆様にいち早く開通の朗報をお届けできるようICT施工を活用し発注官庁及び協議会会員と密な連携を図り一致協力し、無事故・無災害で工事を完遂いたします。


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