建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2017年9月号〉

【TOPICS】

安全工事の意識向上や啓発活動の強化で無事故・無災害を推進

―― 市内8箇所の現場点検(安全パトロール)を実施 おおむね良好の評価

札幌市下水道河川局工事安全推進委員会 平成29年度下水道河川工事安全月間


 札幌市下水道河川局工事安全推進委員会(委員長:山際裕信管路担当部長)は8月4日(金)「下水道河川工事安全月間(8月1日〜31日)」に合わせ、市内8箇所の現場で安全パトロールを実施した。
 この日の安全パトロールは山際委員長をはじめ全委員が2班編成で管路工事5箇所、処理施設工事2箇所、河川工事1箇所の現場を回り、工事の安全・事故防止対策などの確認を行った。
 午後、下水道庁舎内で行われた記者発表で、山際部長は、「8月お盆前で工事の追い込み最盛期とともに暑さ対策や子どもの夏休み期間となることから例年“安全月間パトロール”を実施・強化している」と工事の安全・無事故への推進強化を説明し、工事安全推進委員会は「安全月間」取り組みとして、現場代理人と企業に啓発文の配布、庁舎内をはじめ現場事務所でのポスター掲示、カラー軍手配布で安全確認に向けた啓発活動の強化を図っている。さらにパトロール回数を増やし安全管理を推進していきたいと述べた。
 また、永井誠二郎管路工事担当課長の安全パトロール講評では、@看板類を含む安全施設の設置A歩行者通路確保、誘導状況B工事工区の区分の囲い、現場の整理整頓などを中心に採点した結果は、最高80点、最低77点で平均点が78.4点で安全管理は概ね良好であった(優2件、良6件)との報告がなされた。その中で、特に「良かった点」@工事標識の看板工夫で住民にわかりやすい表現でPRA工事標識に「トリックアート」の採用で現場のPRに工夫B覆工板の外周を蛍光色で明示、一般車両の夜行通行において注意表示がされていたなど、現場の安全対策工夫が見られた。また、熱中症対策として冷却シートや飴玉を常備し作業員に対する配慮がされていたとの報告がされた。
 一方「悪かった点」として、一部の現場で@車両止めを設置していない車両があったA覆工板に隙間があったB通路上に資機材を置いたまま休憩に入り休憩前の整理整頓が必要C緊急時の連絡体制表の不掲示や現場から離れた箇所での掲示などが見られなど、口頭で注意改善をさせるなどのパトロール結果が報告された。
 安全推進委員会では、今後もすべての工事を対象に安全パトロールを強化し、無事故・無災害の取り組みを推進していく。

「平成29年工事安全スローガン」と「安全月間」ポスターを掲示 「安全月間」現場にカラー軍手配布


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