建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2017年9月号〉

地域産業の発展を支える港湾・空港・漁港工事の
安全施工を目指して

 釧路港湾事務所工事安全連絡協議会 事務局次長
 釧路港西港区-14m岸壁B-3・C部床版その他工事
 葵建設株式会社 現場代理人
菅 教仁

釧路港(平成29年7月末)

1.協議会について

 釧路港湾事務所工事安全連絡協議会は、国土交通省 北海道開発局 釧路開発建設部 釧路港湾事務所が所掌する釧路港・釧路空港・厚岸漁港の整備事業の推進のため、発注者と受注者で組織され、各工事が無事故・無災害で、かつ円滑な進捗で工事完成を目指して活動しています。現在、釧路港では、国際バルク戦略港湾(穀物)関連11工事が、釧路空港では航空機の安全な運航確保のための老朽化対策2工事が、厚岸漁港では漁獲物の衛生管理対策を主に7工事が実施され、活動しております。

2.活動内容

 協議会の活動内容は年間事業計画に基づき、月1回、発注者と受注者・関係機関とでの合同安全パトロールや意見交換会及び安全講習会のほか、毎週の事業地域別週間工程会議により様々な情報を共有することで各工事の円滑な進捗・安全な施工が行われ、地域貢献活動の実施と相まって、地域の信頼を得ることを目指しております。

3.関連工事の進捗状況

 釧路港の国際バルク関連工事では、平成27年度に工事着手され、岸壁本体の今年度末の完成を目指しています。平成27年度に桟橋構造の取付部から始まり、平成28年度にはジャケット構造の岸壁本体の杭打工事に着手し、今年度も岸壁の杭打設・ジャケット製作据付、床版製作据付、上部工・舗装工、航路・泊地浚渫など、供用中の−12岸壁の約150m沖合での狭隘な現場で輻輳した工事を実施しております。各工事の輻輳や今後の波浪等による工程遅延等、懸念される問題を協議会が一致協力し、無事故・無災害での工事完成を目指し急ピッチで施工しております。

4.あとがき

 当協議会は、国土交通省 北海道開発局 釧路開発建設部 釧路港湾事務所をはじめ、港湾・空港・漁港の各利用者・関係機関と連携を図り、今後も無事故・無災害での工事完成を目指し、一致協力し活動を継続してまいります。なお、釧路港をはじめ、釧路空港、厚岸漁港の各事業によって、我が国の食料供給基地としての機能向上や観光産業など東北海道地域の産業の発展に寄与することを切に願っております。


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