建設グラフインターネットダイジェスト
〈建設グラフ2017年7月号〉
『地域とのコニュニケーション』による地域と共に築く道づくりを目指した安全活動
中部横断自動車道出張所支部 工事安全対策協議会 幹事
中部横断自動車道 佐久穂地区改良6工事 |
大日本土木株式会社 現場代理人 川添 健央 |
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現場パトロール状況 |
中部横断自動車道出張所支部工事安全対策協議会は、発注者及び受注者との緊密な連携と相互の協力により労働災害及び工事事故防止、労働安全衛生、交通安全対策に努め、工事の円滑な施工と安全確保を図ることを目的としています。
工事場所の関係で「佐久分会」と「佐久穂分会」の二つに分け、連絡調整を行いながら活動しています。
中部横断自動車道出張所支部は長野国道事務所発注の中部横断自動車道工事の施工業者と中部横断自動車道出張所の監督職員で構成しており、平成29年5月末現在の会員は30現場です。具体的な活動として、毎月の第三木曜日に支部協議会を開催しており、以下の内容を実施しています。
・安全協議会パトロール(1回/月)
・工事安全に対する連絡事項の周知
・外部機関による安全講話と勉強会
・各社の安全管理の取り組み事例
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真夏の親子見学会状況 |
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外部機関による安全講話状況 |
また、安全に関する支部のスローガンの募集及び選考を協議会として実施しており、今年度も90編ほどが集まり、支部スローガンとして『現場に潜む事故のもと 一歩下がって広い視野 一歩進んだ安全対策』に決め、各工事の施工箇所に掲示をしています。支部でスローガンの募集、決定を行うことは、各会員各社の安全意識の高揚や、無災害での工事完成に向けて気持ちを一つにするという大きな役割を果たしています。
こうした安全協議会の取り組みに加え、より近郊の地域の方に対して細かい配慮が行き届くように、工事区間を二つの分会に分けることで、工事間調整を行い工事標識などが煩雑にならないように共通の工事標識を設置したり、交通誘導員の配置などを調整してます。
地域の皆様とのコニュニケーションを図るため、施工箇所の各地区にて『中部横断自動車道工事便り』を作成し、毎月地域住民に回覧し、工事の情報提供をしています。
安全協議会として地域貢献活動にも力をいれています。毎年7月に開かれる佐久穂町のお祭り(さくほいいずら)に参加しました。ここでは専用ブースを設け、中部横断自動車道事業の説明やラジコン重機によるお菓子すくいのイベントを行いました。また、毎年8月には真夏の親子見学会を開催し、80名の小学生と保護者が参加しました。実施内容は、道路パトロール車や高所作業車の体験乗車、橋の模型の組立学習、建設機械の体験乗車(オペレーターが同乗し、小学生に実際の運転操作を体験)、コンクリートの手作り体験などを行いました。これらの体験を通じて、工事の進捗状況を知って頂くとともに、将来の担い手となる子供たちが建設業への魅力を感じ取りながら、中部横断自動車道をより身近なものにして頂けたと感じています。
これからも安全協議会の活動を活発にし、無事故無災害で中部横断自動車道が開通できるように、支部会員が一丸となって取り組んで参ります。
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