建設グラフインターネットダイジェスト

〈建設グラフ2017年5月号〉

【タウンリポート】

2017年 自治体企画

◆ 北海道稚内市
◆ 北海道紋別市
◆ 北海道網走市
◆ 北海道北見市
◆ 北海道岩見沢市
◆ 北海道小清水町




栗沢文化交流施設基本設計や中央小校舎改築に着手

北海道岩見沢市

岩見沢市長
松野 哲
 岩見沢市の平成29年度予算は総額で前年度当初比0.5%減の947億4000万円。一般会計は同比2.6%減の490億円となった。
 今年度の教育部予算では、学校給食共同調理所整備は2カ年事業の2年目として前年度からの繰越分を含めて28億2,499万円、中央小校舎等改築は前年度からの繰越分を含めて6億6,314万3,000円を計上。東小学校改修に6000万円、栗沢文化交流施設新築に2002万4000円の予算措置で基本設計に入る。
 環境部予算では、墓地霊園管理造成として1億20万3000円を計上、緑が丘霊園拡張造成事業などを推進する。また、ごみ処理対策事業の内、いわみざわ環境クリーンプラザ長期包括的管理運営に7億8204万8000円を計上した。
 建設部予算では、除排雪事業として13億4200万円を見込んだ。
 道路新設改良事業では東19号線ほか3主要道路、その他44路線、橋梁補修6橋、側溝整備や道路照明灯LED化を進める。また、利根別原生林保全に1億9855万円を計上。そのほか、公園造成であかしや公園など改築更新、いわみざわ公園ローズパーク整備などの“ばらのまちづくり推進事業”を継続する。
 市営住宅建設事業では、2か年事業の2年目となる2条団地建設に4億4234万8000円を計上した。
 水道部予算では、下水道事業として普及促進事業で西5丁目合流幹線築造130m、汚水枡設置40ヵ所、浸水対策で幾春別川3号雨水幹線築造200m。改築更新で南光園処理場や管路253mなどの事業を進める。
 経済部予算では、地方創生拠点整備交付金を活用して、メープルロッジ等のリニューアルを進める。
 さらに、今年度は市庁舎建設基本計画策定の予算措置をした。

スパ・インメープルロッジ

最北のクルーズ拠点を目指し稚内港の岸壁整備に着手

北海道稚内市

稚内市長
工藤 広
 稚内市の平成29年度予算は、総額で442億3770万円、前年度当初比0.6%の増額。一般会計は、同比0.4%、9214万2000円の減額で231億9500万円となっている。
 主な事業は、都市基盤整備として、平成24年度から着手している緑・富岡環状通の道路改良整備の実施、橋梁長寿命化に伴う橋梁補修工事のほか、導水管改良工事、港地区の配水管改良工事や河川改良に伴う配水管移設工事、雨水管渠布設工事など上下水道の改修整備を行なうとともに、新たな廃棄物最終処分場の建設に向け、PFI事業実施事業者の選定作業を行い施設の整備に着手する。
 次に、農業環境整備では、昨年採択された勇知地区の総合農地防災事業により農業用排水路等の改修が行われるほか、増幌地区の農道整備や営農用水整備、沼川地区の草地整備等を実施していく。
 港湾整備では、10万トンクラスの大型クルーズ船が接岸可能となる稚内港末広埠頭東岸壁整備のほか、稚内港北防波堤ドームの改修工事、副港通改修工事、宗谷港の防波堤改良や物揚場整備を実施していく。
 このほか、稚内南小学校の整備については、屋内運動場建設工事、外構整備工事のほか、校舎建設工事に着手する。
 本市が描く将来像「人が行き交う環境都市わっかない」の実現のため、市民が元気で暮らせるまちづくりを進めるとともに、市民との協働のまちづくりを推進していく。

稚内港(航空写真)

元紋別小を活用し(仮称)総合研修センターに整備

北海道紋別市

紋別市長
宮川 良一
 平成29年度の予算は、一般会計が186億2,571万7千円で前年度当初比2.5%増となり、特別会計と合わせた総額は248億181万2千円で前年度当初比1.9%増となった。
 主な事業としては、閉校となった元紋別小学校を活用し、幅広い世代が多様な体験学習に取り組むことができるよう、(仮称)総合研修センターの整備を進めていく。
 中心市街地の活性化については、まちなか市営住宅の2棟目の調査設計に着手し、居住の拡大による賑わいの創出を図っていく。
 農業基盤整備については、農業経営の強化や農村地域における良好な生活環境を確保するため、小向地区営農用水の整備、八十士地区農業用排水路河口施設の改修に着手する。
 道路整備については、昨年度完成した植物工場に隣接する元紋別第1号線の改良舗装工事を実施するとともに、引き続き劣化の著しい路線の改修工事を進めていく。
 上下水道については、アクアセンターの老朽設備の更新及び耐震化を進めていくとともに、渚滑川取水口から浄水場までの導水管や配水管の改修工事により良質な水を安定的に供給していく。

学校給食センター(今年4月供用開始)

市庁舎整備実施設計や親交団地建設事業に着手中

北海道北見市

北見市長
辻 直孝
 北見市の平成29年度予算は、総額1,203億6,812万5,000円(前年当初比3.7%増)で一般会計は755億円(前年当初比6.6%増)となった。
 また、一般会計の内、普通建設事業費は留辺蘂小学校、高栄団地などの大型による建設事業の増により、134億117万8,000円(40.3%増)を計上している。
今年度は、都市再生整備事業で、市庁舎の整備に向けた実施計画及び駅前広場等の整備など17億5,906万2,000円を計上した。
 また、土木費は32.4%増の83億9,870万4,000円を計上。高栄E団地、親交団地の建替等で26億7,192万円を盛り込んだほか、生活道路改良舗装事業では、美山南部38号道路ほか15路線、端野町163号線道路ほか2路線、常呂町南1条線道路ほか2路線など。実施設計では、北光16号道路ほか7路線、端野町132号線道路、常呂町基線道路、留辺蘂町留小通り道路などの整備事業を進める。
 道路整備事業では、青葉通道路、端野町12号線などの整備を推進する。
 水道事業会計は、施設整備事業で中区ポンプ場建設、配水管布設、配水管布設替などの事業と統合簡易水道事業で温根湯温泉地区の整備費用など52億8,121万円の予算計上をしている。
 民生費は4.7%増の213億3,082万6,000円計上。中央保育園改築に4億7,500万円、(仮称)中央子育て相談センター建設に1億5,000万円を盛り込んだほか、留辺蘂児童会館建設継続事業など福祉施設の整備充実化を図る。

新庁舎完成予想パース(北面)

消化ガス発電施設、一般廃棄物処理施設整備事業推進

北海道網走市

網走市長
水谷 洋一
 平成29年度予算は総額385億6776万4000円で前年度当初比2.1%の増額となった。一般会計は238億6514万9000円で2.7%の増額となり、その内普通建設事業費として33億2371万3000円を計上した。
 その中で、つくしケ丘団地建て替え事業継続で6億9716万8000円、一般廃棄物処理施設最終処分場整備で10億2648万6000円、消化ガス発電施設整備事業で2億310万円を計上した。
 都市基盤事業では、市道整備予算に1億2900万円を計上したほか生活道路整備、郊外地区道路整備、橋梁長寿命化修繕、歩道整備では潮見鱒浦線、北西3丁目斜線、駒場北4丁目1号線の歩道新設、改修工事を進める。
 また、市道等除雪関係でロードヒーティング管理や24路線54カ所の整備や更新を進め、除雪作業車の更新を図る。
 港湾事業では、第4埠頭岸壁改良、新港船揚場改良やモヨロ地区緑地整備を推進する。
 生活安全・安心事業では河川整備や公共施設耐震化として市役所本庁舎西庁舎、総合体育館、市民会館、消防本部庁舎の耐震化や津波避難路整備、治山用階段の避難路化、道路冠水対策、下水道冠水対策を推進する。
 生活環境事業では、導配水管布設、導水管防護、浄水・配水施設補修等、下水道補助事業で浄化センター、スラッジセンター、汚水管更新や、天都山公園整備で旧流氷館跡地の緑化整備事業を進める。
 水産業事業では、水産科学センター飼育試験施設整備更新を図る。
 網走市は市民と共に「安心な暮らし」「快適と調和」「賑わい・活力」「学び・ふれあい」「知恵」ある“まちづくり”を推進する。

流氷原をゆく「おーろら」(流氷砕氷船)

社会資本整備事業で橋梁架替・長寿命化や町道整備を推進

北海道小清水町

小清水町長
林 直 樹
 小清水町の平成29年度予算は、今年度の町長選を控え骨格予算編成となった。特別会計を含めた総額は71億4404万5000円で前年度当初比1.3%の減額となった。内一般会計は前年度当初比4.9%減の48億1800万円となった。これは、特別養護老人ホーム愛寿苑改築関連事業やリサイクルセンター新築事業等が終了したことが主因で今年度の普通建設事業費は前年度当初比41.0%減額の5億487万円の計上となった。
 項目別に総務費では、情報通信光ファイバー網管理や住民センターほか2施設などの整備改修費を計上した。
 民生費では、ふれあいセンター施設など整備改修や高齢者生活福祉センター施設などの整備事業を進める。
 農林水産業費では、道営草地畜産基盤整備事業負担金で1750万円、国営畑地かんがい斜網地域維持管理事業負担金2747万7千円、道営農地整備事業負担金1239万円計上で小清水南地区、区画、暗渠、土層改良、小清水北第2地区整備を行う。
 土木費では、社会資本整備総合交付金事業で橋梁長寿命化整備、北4号橋修繕、南25号橋架け替え、小清水町管内舗装修繕(670m)を推進する。また町道等整備事業で市街地西第1仲通整備、改良289m、舗装289mや既設道路などの補修を進める。
 教育費では、社会教育施設整備事業としてコミュニティプラザの暖房設備改修や浜小清水公園ステージとトイレ解体を計上した。
 商工費では、観光施設整備事業としてハイランド小清水725の漏水修繕、ハイランド小清水キャンプ場シャワー室の改修や原生花園牧場牧柵修繕を行う。

ハイランド小清水725(屈斜路湖を一望するパノラマビューポイント)

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